53歳で乳がんのため急逝したさくらももこさん。国民的漫画・アニメの『ちびまる子ちゃん』では小学3年生の日常生活を描いたさくらさんだが、スピリチュアル(精神世界)への造詣が深いというもう一つの顔があった。
さくらさんが進んで会社のロゴを手がけるなどスピリチュアルの分野で親交が深く、その病についても知っていたという男性を夕刊フジが直撃した。
「普段はお笑いの話ばかりで、人を笑わせるのが本当に好きな人。笑わせることに関しては目の付け所が違った」
そう話すのは、精神世界の分野を中心にした出版社「ヒカルランド」の石井健資(たけし)代表取締役(63)。
さくらさんとの出会いは、石井氏が徳間書店に勤務していた2000年にさかのぼる。石井氏が手がけた、宇宙人と少年の出会いを描くチリの小説『アミ 小さな宇宙人』(エンリケ・バリオス著、石原彰二訳)をさくらさんが絶賛。
石井氏がお礼の連絡を入れると、自ら「表紙を私が描きたい」と申し出があった。05年の新装版と続編はさくらさんが表紙のイラストを担当している。
スピリチュアル旅のエッセー『ももこのトンデモ大冒険』(徳間書店)の取材で、石井氏はさくらさんと米国、中国、タスマニアなどを訪れ、プライベートでもさくらさんの自宅を訪れるなど親交を深めた。
10年3月に石井氏が徳間書店を退社し、会社の設立をさくらさんに打ち明けると「いいわね。会社の名前は?」と聞かれたという。三男の名前の由来で、メールアドレスにもしていた「ヒカルランド」と答えると、
その際に見せた三男の写真が、1週間もしないうちに、頼んでもいないのにさくらさん手描きの会社のロゴとして完成していた。その後も、出版物の表紙イラストや推薦文を書くなど協力してもらっていたという。
さくらさんのスピリチュアル分野への関心の深さについて石井氏は「すごく詳しかったし、大好きでした。私よりも全然多くの知識がありましたね。
すごい量の本を読んでいることは話しているだけで分かりましたし、自宅を訪れると、パワーの集まるピラミッド型の帽子を見せてもらうこともありました。死後の世界にも詳しい方でした」と語る。
最後に連絡を取ったのは1、2年前だという石井氏。乳がんであることはそのときから知っていたというが、「克服したのかと思っていた」と死を惜しんだ。
さくらさんの訃報が発表される前日の26日に放送されたアニメでは、『まる子、宇宙人と出会う!?』というエピソードだった。まる子が宇宙人を探しに行くストーリーで、
祖父の友蔵に「もしかして遠い所に行ってしばらく帰れないかもしれないけれど、大じょう夫。心配しないでね。まる子」という書き置きを残した場面もあり、ネット上では「さくらさんのメッセージだったのでは」との声も上がっていた。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180830-00000000-ykf-ent
みんなのコメント