<テレビ朝日系「おっさんずラブ」貴島彩理プロデューサーが語る1>

4月期ドラマが中盤戦を迎える中、大きな反響を呼んでいるのがテレビ朝日系「おっさんずラブ」(土曜午後11時15分)だ。

深夜ドラマながらSNS、口コミを中心に話題が沸騰し、吉田鋼太郎(59)演じる天空不動産の黒澤武蔵部長のインスタグラム「武蔵の部屋」のフォロワーは34万人を突破した。

ドラマが佳境に差しかかる中、貴島彩理プロデューサー(28)がニッカンスポーツコムの取材に応じ、作品に込めた思いを聞いた。第1回は「おっさん同士の恋愛劇の裏テーマは、働く現代男女の結婚事情」。

「おっさんずラブ」は、16年年末に単発ドラマとして放送され、おっさんのピュアな純愛を描く作品性が話題を呼んで連続ドラマ化された。

女好きながらモテない33歳の春田創一(田中圭)は、上司の黒澤(吉田)に突然「好きです」と告白される一方、本社から異動し、家探しをしていたため、自宅に住まわせた後輩の牧凌太(林遣都)からも「好きだ」とキスされる。

春田が幼なじみの荒井ちず(内田理央)に、理想の上司と後輩に迫られた苦悩を打ち明ける一方、黒澤は妻蝶子(大塚寧々)に離婚を切り出す。12日放送の第4話では、春田が黒澤に「ごめんなさい。純粋な部下と上司の関係に戻りたいんです」と告げ、物語は1つのヤマ場を迎えた。

-「ごめんなさい…聞こえちゃった。何で? ダメなのは俺が上司だから? 男だから?」と泣き崩れた吉田の演技は秀逸だった

貴島P 真剣で、本当に泣いているので…それが、すごいなと思って。「何で?」って叫んでいるのも、本気の芝居をしてくださっているので圭さんも泣いている。

そういう1つ1つが画面を通して視聴者に伝わっているのかも知れないですね。私たちも現場で、笑いながら泣いているという謎の現象があって(笑い)

おっさんが、おっさんを好きになる物語のベースは、自らの学生時代の体験だ。

貴島P 大学時代に友人の家に泊まりに行った時、かいがいしくご飯を作ってくれて、朝も私が寝ているのに、先に起きてご飯を作ってから私を起こして(メニューは)パンケーキとコーヒーみたいな。まるで妻? って思って。

私は実家暮らしで、洗濯も料理も全く出来ないですし、掃除もしたくない(苦笑い)ダメな生活を送る中で、友達に支えられているんですけど…同性、異性として好きとかじゃなく、何で彼女と結婚しちゃいけないんだっけ? と普通に思って。

今は働く男女の時代じゃないですか? お互い忙しいし、理想の相手というか、都合のいい相手を結婚相手として探しがちというか…だから、きっと結婚率が下がっているのかなと個人的に思っていて。

-現代の男女の結婚を描きたかった

貴島P 例え同性でも、もし全て受け入れてくれる人が現れたら(恋に)落ちちゃうかも…って思って。何のハードルで、自分はそうならないんだっけ? と考えた時に、今の結婚できない男女、働く男女の恋愛を切り取る上で、新しいドラマかな? と思いました。

やりたいことってBL(ボーイズラブ)とか腐女子(アニメ好きな女子)向けとか、面白いゲイの話では全くなくて、結婚できない今の働く男女の恋愛を切り取った時、その切り取り方が「おっさんが、おっさんに迫られる」だったんですよ。

-企画・原案という立ち位置

貴島P そうですね。元々は単発ドラマだったので…あの時も話は何となくこんな感じで(キャスティングも)誰を選ぶかとかも決めていて。連ドラ化に至っては「どういうふうにしよう?」と、みんなで話し合いましたが、何となくの構想は決まっていました。

-プロット(あらすじ)から自分で作った?

貴島P 脚本家の方に「次のは、どうします?」、「私、こういうのをやりたいんです」というのをバーッとしゃべったり、送ったりしたのを「これは、こうなんじゃない?」という感じで、みんなで話し合います。

私だけだと、28歳のアラサー女子の意見しか出ないところを、いろいろな先輩がいるので、夫婦の話は先輩に聞いたりします。監督と脚本家が全員、男性というのも良かったと思っています。男子だけでも、女子だけでも作っていないし、いろいろな世代の人と、ただお茶してる? みたいな感じで本打ち合わせもしていて。

笑い過ぎていてドラマ部で「何の話しているの?」と言われるくらいです。大体、自分の恋バナとか最近聞いた面白い話をしている中で、話が決まっていく感じですね。

次回はLGBT、セクハラやパワハラなど昨今、議論される問題も盛り込んだ作品に込められた、現代日本に投げかけたい思いを聞く。【村上幸将】


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みんなのコメント

 

名無しさん
このドラマは、本当に面白い。今までになかった連続ドラマ。ドラマの中の台詞や行動の熱さがバブル時代の様なドラマのところも、懐かしさもあり面白い。原作ありきかと思いきや、ドラマのためのオリジナルというのも面白い。小説化、コミック化して欲しい作品。後に映画化、そして「三匹のおっさん」の様に、舞台化されそうにも。舞台と言えば、部長役の吉田鋼太郎さんは、舞台役者だけあり、たたずまいもかっこよく声が通り、ドラマの会話を聞いているだけでも、内容が伝わります。田中圭さん、伊藤修子さんも舞台の経験が多く、声が通り、声の表情が豊かですね。第一話で、ドラマの内容の関係のないところで少し笑えたのは、恐竜の着ぐるみを着て事故に遭い、病院に運ばれたはるたんこと春田さんが、緊急外来ではく、一般病棟に運ばれたシーンです。あれだけの生死に関わる事故なら、緊急外来ですが、それを差し引きしても、良質な丁寧なドラマです。
名無しさん
何故7話までしかないのか歯がゆい気持ち。
それくらい面白さを感じるドラマです。
まあ視聴率が良くないからなのはわかってますが
本当におしい。
ともかく吉田鋼太郎は芸達者。
SPの時から見てましたが連ドラだと失速するだろうと
思っていた不安を全て払拭してくれました。
田中圭は安定感がある役者さんで
ここにきてますます磨きがかかっている。
林遣都は硬質ですがそれが役にはまっていて
尋常じゃなく魅せられます。
恋愛コメデイですがいわゆる王道だと思う。
男女がやるとありきたりな題材が
脚本と役者たちの熱量で新しく感じてしまう不思議。
テンポもよく良質なラブコメドラマだと思います。
続きが気になって仕方ない。
何度も見てます。
名無しさん
ゲイのドラマなの?
名無しさん
20代後半でもうおっさんとか言う奴がおるが、40、50と同じカテゴリーにはとても入らんぞ。
名無しさん
同性でも好きになる気持ちは
理解出来ます。
いとおしく思ったりしたことは
ありますが、キスは出来ません。
ふざけてした事はありますが
それ以上のことは絶対無理です。
ノーマルなんだな~。
rik*****
ドラマだから面白いけど、
実際に自分の職場でそんなことがあったら
気持ち悪いと思うんじゃないかな。
とか思いながら観てます。
最終的な結末がどうなるのか気になりますね。
結局は田中圭さんと内田理央さんがくっついたり
吉田鋼太郎と大塚寧々がよりを戻すなんて事になるのなら、
現実的だけど、単にゲイネタを面白がって笑い物にしたかっただけの
ゲイへの冒涜になりかねないような気もします。
そうならないことわ願ってます!
冷茶
単発ドラマとして放送したのってそんなに前だったっけ?
17年末じゃなかったっけ??
名無しさん
まさかの主任参戦
名無しさん
LGBT云々は一度脇に置かせてもらうと、ストーリーの面白さというものは、既存の枠組み(恋愛・不倫・三角関係)を視点・視座を微妙にずらしたり、変化させて捉えると、これほどまでに面白くなるのかと思う。まだまだ面白いアイディアというものはひねれば出てくるのかも?と毎回感心してみている。
デリケートなテーマだが不愉快にならないように配慮があり、出演者も真剣だ。特に主人公の幼馴染のすずの立ち位置が重要で、男性どうしの恋愛でも偏見なく主人公の相談を受け入れる姿が「好きな相手が同性なだけで好きな想いは変わらない」という重要なテーマを視聴者に意識させてくれている。
ドラマでは同性愛を気持ち悪いとか素晴らしいとかの評価は一切なく、全くの中立的な立場で恋愛ドラマを男に置き換えて描くことに徹底している。一歩間違えば偏見差別との批判が起こりかねないギリギリのラインを攻めている。そう、攻めているドラマなのだ。
名無しさん
このタイトルが「おばはんラブ」だとセクハラっていわれてそう。
名無しさん
確かにあの本気で泣くシーンはすごかった。
やまだたろう
このドラマネットの盛り上がりは異常
Myosotis
私も今いちばんハマってるドラマ。毎回、腹抱えて笑ってます。
最初こそはとても衝撃的だったけど、見ていくうちにすっかり引き込まれてしまいました。
とにかく出てくるみんながとても健気で愛おしく、キュンキュンせずにはいられないのです。タイトルどおりおっさんどうしのラブコメだけど、とても明るい内容なので、そういうのが苦手な人でも、きっと楽しめると思います。
名無しさん
なんだこれ気持ち悪っ!とか思ってたけど、見てみたらめちゃ面白かった。


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名無しさん
28歳でプロデューサーなの?すごいねえ。
名無しさん
腐女子ホイホイですね、BLが世間に認識されはじめてて嬉しいw
名無しさん
このタイトル、「おばさんずラブ」だったらスゲークレームくんだろーな。
これも、セクハラだと思うけど。
だが男は言わない。
jacque
部長が春田に振られているときに、木陰で奥さんが号泣しているのには笑った。おそらく奥さんは、自分の息子あるいは自分の女友達が、好きな人に振られているのを見ている気分だったんだと思う。なんか分かる。
名無しさん
お願いだからハルたんマッキーとくっついて?普通に幼馴染とくっつくとかつまんない!みんなの期待を裏切らないで!!
名無しさん
児島だよ!でもナチュラルな演技同意。『蚊帳の外』でドラマのいいクッションになっていると思います。
CHONGKUNDANG
SMASTATIONの枠を、良いドラマにしましたね。
名無しさん
視聴率稼ぐのは大変であらゆる角度から
ドラマを製作するのはわかりますが

現実とは掛け離れてて受け入れられません
今話題の俳優さんを揃えてるのもねらってる
感じ
冷静に考えて
ないです

名無しさん
セクハラについて鈍感な夫に見せたら、上司の下心を感じる誘いを断ったり拒否することの難しさがわかったみたいですよ(笑)
名無しさん
私的に許容を超えたお話だなぁ、こりゃ。
もちろん、受け止める努力はするけどね~。
時代は変わる、私の体脂肪と共に。
名無しさん
今クール最高のドラマ
名無しさん
OBL?OBLなのね?フンス(°▽°)
mo
おばはんずラブだったら、このコミカルさはでないだろうなぁ。強面の男の部長が乙女になる姿は笑えるが、綺麗な女の部長が漢になる姿は面白みがないような。
名無しさん
いやぁ、脚本家さんは我々のツボをよぉくご存知でいらっしゃる…
猫ぱんち
田中圭がうらやましい(>▽<)
サラリとした養命酒
このドラマで、吉田鋼太郎や林遣都がいじらしくてカワイイなどと評価されているとの記事を散見するが、日本でも近年LGBTの地位が向上し、許容される社会になりつつあるとはいえ、実際自分の身近な知り合いでこのドラマの様に年上のおっさんや後輩に求愛されても、現実は簡単に受け入れることはできないだろう。このドラマで吉田鋼太郎や林遣都をカワイイと評価しているのは、ゲイか、ボーイズラブ物が好きな腐女子層で、ボーイズラブ作品の実写ドラマとして楽しんでいる上での評価とうのが実際のところだろう。
名無しさん
サイッコーに面白いドラマです。
演技力もスゴすぎて、釘付けです。
特に部長、春田、牧
名無しさん
観てないけど、周囲の人らが一様にはまってる。
でもアニメ好きな女子=腐女子じゃないし、結婚云々の下りは意味がよく分からなかった。
名無しさん
腐女子はアニメ好きの女子じゃ無くてBL好きの女子だから。これ安易に間違えるとマジで叩かれるぞ。記事書いたクソにわかは勉強し直せ。
名無しさん
最初どうかな?と不安だったけど、役者の演技が上手いのでテレ朝らしい地味だけどジワジワ来る感じが悪くないなあと思います。それでいてコミカルなのであの時間帯に酒が回った状態で見てるので、適度な緩さで好きですよ。 画面を見ていて飽きないというのが重要です。
名無しさん
おっさんかわいくしてペット扱いしたいんだろ。
社会や家庭で父性が完全に崩壊してることのあらわれやんな。
名無しさん
めちゃくちゃハマってます。田中圭さんコメディの天才!残り3回なんて信じたくない…..正直部長はコメディだし笑うべきところかもしれないけど、セクハラストーカーみたいな感じで最初は引いてたんですけどね。物語が完全に春田と牧のものとわかってからは夢中ですw
名無しさん
瀬川マイマイも面白い!!
名無しさん
いわゆるBL漫画、めちゃくちゃ苦手な女だけど、このドラマは大好き。笑って、ちょっとじわっとしながら見てる。
男だとか女だとか関係なく、みんな真剣に恋愛してるからかな?
あと役者さんがみんな上手すぎ。
名無しさん
バイプロデューサーによるホモドラマか。
最後ホモ役全員殺されるとかなら爆笑できそう。
チミ
部長のグッズ作って欲しい。

 


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