ワーナーミュージックがプロモーションするTWICEの「TT」が、韓国女性アーティスト初のMV再生数4億回を突破。空前のK―POPガールズ・ブームを迎えている。
少女時代やKARA、AOA、Apinkなど、今までのK―POPガールズグループは、海外アーティストに強い大手レコード会社のユニバーサル・ミュージック主導でプロモーション活動を展開してきた。
しかし、最近は、その流れに大きな変革が起きている。
各レコード会社が韓国女性アイドル獲得に乗り出し、「次なるTWICE」を血眼になって探しているのだ。ビクターエンターテインメントがMAMAMOO、
徳間ジャパンがEXID、ポニーキャニオンがDREAMCATCHER、をプロモーションするといった具合だが、エイベックスとキングレコードの争いは必見だ。
日本のK―POPボーイズ市場をけん引してきたエイベックスは現在、Red VelvetとBLACKPINKの日本でのマネジメントを担当している。それぞれ韓国3大芸能事務所といわれる、SMエンターテインメントとYGエンターテインメントの看板ガールズグループだ。
Red VelvetもBLACKPINKもTWICEと同様、日本で既にアリーナツアーを成功させており、発売チケットは即完売。巨万の富を生み出している。
■キングレコードはMOMOLANDとも契約
そして、ここにきてK―POPガールズ市場に参戦したのが、AKB48と、ももいろクローバーZを擁し、日本の女性アイドル市場をけん引してきたキングレコード。
キングレコードは今年に入って「奇跡のストーリー」で知られるGFRIENDと契約。5月23日に日本デビューさせた。
「ヨチン」の愛称で知られるGFRIENDは、2016年の音楽番組で「Rough」はヒットチャートなどで15冠、
次曲「NAVILLERA」は14冠に輝き、ガールズグループとしては初めて1年間で2曲において10冠以上を達成した人気グループ。
8月5日に豊洲PITで行われた「GFRIEND SUMMER LIVE IN JAPAN 2018」は、
来場数3000人で会場は満員になった。チケット代金8500円で計算すると、物販も入れて、ざっと1日で5000万円以上は稼いだ計算となる。
キングレコードはさらに、韓国で一番勢いがあるガールズグループと言われるMOMOLANDとも契約した。
MOMOLANDは、2月28日にお台場で行われたアルバム発売イベントで平日にも関わらず3000人を集客。その後の6月13日の日本デビューイベントでは7000人を集客した。
キングレコードといえば、ソニーミュージックと契約終了したAKB48を獲得し、当時、女性アイドルグループの代名詞であった「モーニング娘。」の人気をアッと言う間に抜き去った。「下剋上」が得意で、「奇跡」をもたらしたレコード会社である。
K―POP市場ではRed VelvetとBLACKPINKを擁するエイベックスが一歩リードしているが、GFRIENDとMOMOLANDという2本の矢で「下剋上」「奇跡」が得意なキングレコードが逆転する可能性は十分にある。ファンならずとも見逃せない状況だ。
(日韓芸能ジャーナリスト・吉岡斗志)
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180924-00000002-nkgendai-ent
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