木曜ドラマ『グッド・ドクター』(フジテレビ系)第2話の平均視聴率が10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが分かった。
自閉症でサヴァン症候群の研修医・新堂湊(山崎賢人)の成長や、小児科を取り巻く現状を描いた本作。
この日の放送では、これまで一度も健診を受けて来なかった女子高生が未熟児を緊急出産する。赤ちゃんは低出生体重児で、腸のほとんどが壊死状態で壊死性腸炎を起こしていた。
最終的に子どもは手術を受けて成功したものの、女子高生の母親は「子どもを里子に出す」と提案し、これに女子高生は苦しみながらも同意。
しかし、湊の先輩で小児外科医の瀬戸夏美(上野樹里)がこれに食い下がり、女子高生側に養育里親制度を紹介した。
同制度は、子どもを育てることができない親に代わり、里親が一時的に子どもを預かり養育する制度だ。子どもの親権はあくまで親側が持つ決まりだが、夏美は「これは医者としてじゃない。私の個人的な意見だと思って聞いて」と懇願。高校卒業後、就職して準備が整えば迎えに行けばいい、などと提案していた。
放送後、視聴者からは、「泣いた」「涙が止まらない」などの感想が集まっていたが、一方では産婦人科を舞台にしたドラマ『コウノドリ』(2015年、TBS系)と比較する声も見受けられた。
「『コウノドリ』(TBS系)では14歳の中学生妊婦が描かれました。女子中学生は無事に出産を終えましたが、出産後すぐに赤ちゃんは取り上げられ、子どもの父親は赤ちゃんを抱くことなく里親の元に引き渡され、
ベッドの上で泣き叫ぶ姿が非常に印象的だったと今でも評判を呼んでいます。中学生出産の代償を淡々と描いたストーリーに『神回』との声も高く、きれいごとや美化のない描き方で『保健体育の教材にしたほうがいいのでは』といった意見まで出たほどです」(ドラマライター)
実際、ネット上には「『グッドドクター』は里親に否定的だったけど、『コウノドリ』ではそういう親である若者の立場よりも生まれてくる子供の立場から里親が肯定的に描かれていた。『コウノドリ』の方がより現実的だったとは思う」
「湊くんがまた怒られるんじゃないかと思って集中できない。未成年の出産、NICUの赤ちゃん、里子あたりの描き方は『コウノドリ』に遠く及ばない」「助かった赤ちゃんを養子に出すことになったのを上野樹里が別の提案しちゃうとこ。
父親のいない貧困の女の子が果たして高卒で子どもを育てられるのか。赤ちゃんの幸せを考えるなら養子に出すのは正しい決断だと思うけど…」などの比較の声が多くあった。
また、『コウノドリ』では医療ソーシャルワーカーの存在が強く描かれていたが、『グッド・ドクター』には医療ソーシャルワーカーの姿はなく、夏美のあくまで個人的な提案に違和感を覚えたという視聴者の意見も少なくなかった。
今回はどちらか一方の考えが正しく、どちらか一方が間違っていると判断できないケース。比較されるのも仕方がなかったようだ。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180726-00000001-reallive-ent
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