日本相撲協会の八角理事長(元横綱・北勝海)は28日、土俵上が女人禁制であることについて談話を発表。過去の歴史を振り返るとともに、今後はアンケート調査などを行い継続審議する意向を示した。以下、八角理事長の全談話。
兵庫県宝塚市で行った巡業では、宝塚市の中川智子市長に、土俵下に設けたお立ち台からのあいさつをお願いしました。市長に不快な思いをさせ、誠に申し訳なく恐縮しております。
あいさつや表彰などのセレモニーでも、女性を土俵に上げない伝統の例外にしないのはなぜなのか、協会が公益財団法人となった今、私どもには、その理由を改めて説明する責任があると考えます。
この問題は過去にも議論されたことがありました。そうした折りに歴代の理事長や理事は、だいたい次の3つの理由を挙げてきました。
第一に相撲はもともと神事を起源としていること、第二に大相撲の伝統文化を守りたいこと、第三に大相撲の土俵は力士らにとっては男が上がる神聖な戦いの場、鍛錬の場であること、の3つです。
第一の「神事」という言葉は新道を思い起こさせます。そのため、「協会は女性を不浄とみていた神道の昔の考え方を女人禁制の根拠としている」といった解釈が語られることがありますが、これは誤解であります。
大相撲には土俵の吊屋根など神道に由来するものが数々あり、協会はこれらの様式を大相撲の伝統文化を表すものとして大事にしております。また各地の由緒ある神社においては、大相撲の力士が招かれる奉納相撲が長年にわたり行われています。
しかしながら、大相撲にとっての神事とは、農作物の豊作を願い感謝するといった、素朴な庶民信仰であって習俗に近いものです。
大相撲の土俵では「土俵祭(神様をお迎えする儀式)、神送りの儀」など神道式祈願を執り行っています。しかし、力士や親方ら協会員は当然のことながら信教に関して自由であり、協会は宗教におおらかであると思います。
歴代の理事長や理事が神事を持ち出しながらも女性差別の意図を一貫して強く否定してきたのは、こうした背景があったからです。
先に述べた3つの理由は、私どもの胸中に混ざり合っています。ただし多くの親方たちの胸の中心にあったのは、第三の「神聖な戦い、鍛錬の場」という思いではなかったかと思います。
昭和53年5月に、当時の労働省の森山真弓・婦人少年局長からこの問題について尋ねられた伊勢ノ海理事長(柏戸)は、「けっして女性差別ではありません。そう受け取られているとしたら大変な誤解です。
土俵は力士にとって神聖な闘いの場、鍛錬の場。力士は裸にまわしを締めて土俵に上がる。そういう大相撲の力士には男しかなれない。大相撲の土俵には男しか上がることがなかった。そうした大相撲の伝統を守りたいのです」と説明いたしました。
のちに女性初の内閣官房長官となられた森山氏に、平成21年1月に面会した出羽ノ海理事(佐田の山)は、「女性が不浄だなんて思ってもいません。土俵は力士が命をかける場所ということです」と述べました。
土俵は男が必死に戦う場であるという約束ごとは力士たちにとっては当たり前のことになっており、その結果として、土俵は男だけの世界であり、女性が土俵に上がることはないという慣わしが受け継がれてきたように思います。
当然のことですが、私どもがこだわりを持つのは、大相撲の土俵に限ります。大相撲の原型となった勧進相撲が盛んになったのは江戸時代の中ごろです。
関取の大銀杏と締め込み、部屋制度のもとでの男の共同生活などとともに、土俵は男の戦いの場という約束ごとも、江戸の大相撲以来の伝統です。力じまんの男たちが強さを追求するにはこれらの伝統のすべてが欠かせないと、私どもは先人から教え込まれてきました。
平成16年から3年間、東海大学体育学部の生沼芳弘教授らが大相撲の観客の女人禁制に関する意識調査を行ったことがありました。大相撲の土俵の女人禁制に反対しないと答えた人はどの年も6割以上、表彰の時に女性が土俵に上がれないことにも反対しないと答えた人は5割以上いらっしゃいました。
この問題につきましては、私どもに時間を与えていただきたくお願い申し上げます。生沼教授らの調査から10年がたちました。再度調査を行い、外部の方々のご意見をうかがうなどして検討したいと考えます。何とぞ、ご理解をたまわりたく存じます。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180428-00000124-spnannex-spo
みんなのコメント
子供の女性力士は慎重に考えなければいけないと思います。生理前なら性別関係ないのでは(赤裸々ですみません)?
プロ野球でマウンドに女性があがってはダメってなれば、ナンセンスとしか言えないけど、古い時代からの伝統文化としての神事である訳だから、女人禁制は継続すれば良い。
なんでもかんでも、世の中に迎合する必要はないでしょう。
これは男女平等・女性差別って問題ではないと思う。
問題は、信念とそれを守ろうとする意志のない相撲協会。
通常女性が上がる必要性がない
女性市長のあいさつも土俵上である必要もない
もし、女性の首相が出た時、土俵上で挨拶できないことがあるなら悲しい限りです。情けなくなります。
女人禁制もそうだし、立ち合いの手つきの有無とかもうメチャクチャでは。
その時の気分次第で何とでもなるって言ってるのと同じでしょ。
国技だ伝統だ・・・その程度の伝統なの?
要は先輩達が守ってきたから自分たちもそうしてきたという事だな。くだらないがどこにでもあること。
トイレ親方の処分からじゃないか?
あと、曖昧な返答はやめてください。
だだの時間稼ぎでしょ?
あなたも黒ですよ!
オリンピックを控えてその理屈が世界に通用するか見てみたい。柔道だってグローバル化の為にカラー柔道着やナイロン畳を受け入れた。
どうしても我が道を進みたいなら公益法人を外してかわいがりでもなんでも好きにやればいい。だけど国技の看板は外してくれ
いまのままでは、国が男女差別を認めていることになる。
海外に対しても、気まずいことになる。
後付けの言い訳をするからボロがでる。
まぁ、あの人達にわ無料だろうけどね。
取り巻きや、協会の弁護士?らの
意思かな?
世間からズレてますね
相撲が国技なら、剣道の方がよほど国技なのでは?
剣道をやっていらっしゃる方、柔道をやっていらっしゃる方
双方 国士舘大学出身の先輩及び年配の方の知り合いがいますが
どちらも低姿勢で尊敬しております。
うちの近くに玉ノ井部屋があるのですが、この場所も足立区が提供して
いると聞きました。
更には、お食事も「ごっつあんです」精神で支援者からのタダ食い
真面目にお相撲に取り組んでいる方もいらっしゃるのでしょうが
僕からしてみれば 興味もないし、勝手に国技を名乗っているのが
厚かましくて大嫌いです。
良く言うよ。
モンゴル互助会はどうなった?
味覚障害は?
こんな協会に税金を使わないでもらいたい。
普通に考えても判る事だろ!。
緊急対応で虚言が発覚した春日野巡業部長の処分すらなく公平性の無いマスコミもダンマリとは卑劣極まりない。
そもそも公益性とはかけ離れた金満な実態なのは明らか、早急に公益財団法人の認可を取り消せばいい。厳しい稽古、修行を重ねて一人前の力士になるんですよね?税制の優遇など受けずに興行の運営くらいはガチンコでやりましょうよ。
頭の悪そうな顔して、相変わらず金魚は上手そうですねw
江戸時代より云々?どうせが何でも有りでしょう。
しかし、今までそうやってきたことを、
突然なかったことにするのは、
今までなかったことが起こるということになるかもしれない。
私は、そっちが怖い。
こういったことは、そうゆうものかもしれません。
土俵が女人禁制なんて誰でも知ってることなんだからそこ変えてもしょうがないと思うのですが。
ヤフコメでは青ボタン押されまくるけど、元々土俵に女を上げないのは
女性保護の側面と、危険と隣り合わせの力士の「験担ぎ」の側面が有る。
女人禁制は理由があることであり、間違ってはいない。
大体、女は戦いもしないのに土俵に上がってどうしたいんだ?
救護しようとした女性はある意味、戦っているから評価できるが、
土俵で演説したかっただけの女市長、お前みたいのは要らんよ。
時津風(双葉山)理事長
二子山(初代若ノ花)理事長
北の湖理事長
そして、兄弟子九重親方(千代の富士)は
草葉の陰でどうお思いですかね
総理、文科大臣はじめ自治体の長等が女性なら認めないとは封建社会か、日本は。怒りを覚える。
外国から笑いものにされてよいのか。怒怒怒怒怒。
「大相撲にとっての神事とは、農作物の豊作を願い感謝するといった、素朴な庶民信仰であって習俗に近いものです。、、、協会は宗教におおらかであると思います。」という理事長の発言。
→これらの理事長の発言によれば、神事ゆえに女子禁制としているわけではないという見解と読めます。素朴な庶民信仰であって習俗に近いものであれば、女性禁制にはならないはずです。
単に、男の勝負の場だからというのであれば、女性禁制の理由になりません。取り組みなどが終わったあとに、女性が土俵に上がっても、(神事に反する可能性であればともかく)男の勝負の場を妨害する結果になりません。
今回の理事長の見解によるならば、即刻、女性禁制を改めるべきです。