仲間や子ども、ふんすらも食べる
ゴキブリはなぜ嫌われ死ななければいかないのか。黒光りするあの見た目や、ガサガサと走るあの動きなどその理由は枚挙にいとまがない。
世界から最も嫌われていると言っても過言ではない、その命と向き合う研究者がいる。殺虫剤製品の研究開発を行うアース製薬研究開発本部研究員グループリーダーの安台梨乃さんだ。
―ゴキブリは世界中から嫌われています。やはりそれだけ害がある虫なのでしょうか。
「ゴキブリは病原微生物を媒介するため、害虫となっている。そのため、ゴキブリは人間に間接的な害がある虫と言える。仮に無菌のゴキブリなら、害はないだろう」―では、そもそも不快とされているのはなぜでしょうか。
「ゴキブリは形や色など見た目が悪い。丸みがあるゴキブリや色が異なるゴキブリはあまり不快ではない気がする。
人間はどうしようもなく嫌いな形や色があり、ゴキブリはその要素があるのではないかとすら思う」
「ただゴキブリは嫌われている一方で、話題性も高く、人を引きつける。インターネット上でもうわさや誇張された情報が飛び交っているが、そこには『自分はなぜ嫌いなのか』をもっと知りたいという気持ちが潜在的にあると思われる。研究者として興味深い存在だ」
―確かになぜ嫌いなのかは説明するのは難しいです。
「ただゴキブリの行動は嫌われる行為があるのは確かだ。例えばゴキブリは家屋や部屋に、いつの間にか入ってくる。個人的な空間(パーソナルスペース)に勝手に入ってくることは誰しも嫌がる。人間は仕事や生活など緊張する時間や場所を明確に分けており、不意を突くのはよくない。その上、1匹いれば数十匹いる可能性がある。つまり、いないけど本当はもっといるという潜在的恐怖を与えてくる」
―一方で学ぶべき長所はありますか。
「自分が生きる場所を積極的に探し、立ち位置を確保していくところは見習っている。会社の中で仕事をする上では、多様な部署や業務があるが、やはり自分の役割を主体的に見つけていくことは大切だと思う。
もっと言えば、自分のポジションさえ見つければ、生きていけることをゴキブリは教えてくれる。生きることへの執着心や独力の強さもすさまじさを感じる。仲間や子ども、ふんすらも食べる。食べなくても、水分があれば生きれる。一生で約480匹を産むだけでなく、雌は単為生殖を行う。その一生懸命さには脱帽する」
意味もなくゴキブリを殺すことに抵抗感
―懸命に生きる姿に愛着がわくことはありますか。
「ない。割り切っている。ゴキブリは特に見た目のかわいげがない。そのため、私はあまり同情はしない。“あの形”だからこそ、同情する気持ちを抑え、飼育や殺す仕事をやりやすくしている。ただ、ゴキブリは積極的に、人に危害を加えているわけではない。そのため、意味もなくゴキブリを殺すことに抵抗感がある。命を意識する場面もある」
―例えば、どんな場面でしょうか。
「子どもを対象とした殺虫剤の試用イベントで、ゴキブリを殺したときに、『なんて残酷なんだ』と子どもからアンケートがあった。子どもはまだ汚いイメージや害虫という知識がないため、ゴキブリはただの虫の一種と捉えている。
改めて、命を不要に殺してはいけないと感じた。当社は毎年12月に虫の供養も実施している。中には何匹殺したか、覚えている人もいるくらいだ。教育面や開発面など命を最大限生かすようにしている」
―具体的には。
「製品による殺し方が苦しまない方法へ変化している。以前はゴキブリに下痢の症状を与え、体液をはき出させて殺していた。ただ、こうした殺し方は動き回るため、消費者も嫌がる。今は必要以上に苦しませるのではなく、動けないように足をまひさせてから殺す。また虫によっては忌避剤で対応するなど殺さない方法もある」
―社内でも害虫に対する考え方が変化していますか。
「昭和の時代と違って、虫と単純な対峙(たいじ)するわけではなくなった気がする。背景には下水が整備されるなど住居環境がよくなったほか、虫も同じ地球に住む生物の一員とする考え方が社内でも浸透しているためだ。虫との距離を保って共生し、生態系を意識した仕事に変化してきた」
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180503-00010002-newswitch-bus_all
みんなのコメント
ごめんね
せめて絶たれる命が苦痛を少しでも感じないように…。
でも外で、木の蜜に集まってたら、あのスピードでカブトムシやクワガタより人気モノになってたんじゃないかな?「採れない!レア!」って
いい加減なのは人間だけさ。
一生懸命に生きていることをさも大切なことのように言うのは偽善。
たとえどんなに美しくても。
今年は気温が上がるのが早すぎなのか…
コンバットを早めに設置しておいたのに、何の効果もない
コンバット、もっと頑張れよ
いらない
頑張ってください。
軟弱すぎだろ。
あっという間にどこかに入り込んでしまうけど、そのままにしておくことはできないし、とにかく退治するまで恐怖しかない。
ゴキブリがノロノロしている生物だったら、まだ良かったかも。
1回見るとしばらく夢でうなされる。
家にさえ入って来なければ目をつむれるのに!
ブラックキャップ大量に置いてます。
何年も出なかったから、替えずに放置してたらこないだ出たから即置きました。
半泣きでスプレーをびちゃびちゃになるまでかけて退治しました。
死ななければいけないのかの間違いでは
日本語を正しく使えない日本人が多すぎる。
それまでは「ただの黒い虫、コオロギとかと何も変わらないでしょ」と思っていたんだけど
実際に動き回っているのを見たらゾワゾワして無理だった。
素早く、予測不能な緩急や進路の取り方…恐怖でしかない。
もうすぐ30だけどまだGが飛ぶ場面には遭遇しておらず、これからも遭遇したくない…
ありがとう。
アース製薬。
ゴキブリの何が怖いのかよく分からない…
だから本当にお願い、自分勝手な願いではあるんだけど、我が家に出現しないで欲しい!(T_T)
これを置けば99%Gは出ない!とゆー商品を開発していただけましたら飛びついて買います
んなわけねーか(笑)
自分は本当にGに限らず虫全般が無理なので、戦った事がありません…怖くて戦えません…身体が強張り動きません…(T_T)
いつも父や旦那にバトンタッチ…
最近は虫大好き小学生の長男にやってもらってます!