直角三角形の真ん中に開いた丸い穴、それぞれの辺にびっしりと書かれた細かい目盛り――。一見何の変哲もない三角定規ですが、実はこれ、19歳のアーティストが1から手描きしたイラストなんです。どう見ても本物にしか見えない……!
制作したのは以前ねとらぼでもご紹介した短辺コマ撮りアニメ「マルとマリ」の制作者でジオラマアニメーターのMozu(@rokubunnnoichi)さん。「マルとマリ」制作時の2016年には高校3年生でしたが、ジオラマ(セット)から収録までを10カ月かけてほぼ1人でやり遂げたという話題性に加え、ハイクオリティーすぎる仕上がりに大反響を呼びました。その後もリアルすぎるジオラマ作品などを多数発表し、多くのメディアでも取り上げられています。
あれから約1年。Mozuさんが再び「本物にしか見えない“三角定規のイラスト”」で注目を集めています。透明感を感じさせる定規本体の質感に加え、正確に入れられた目盛り、そしてプラスチックと紙との光の屈折で生まれる陰などがすさまじい画力で表現されており、「イラスト」と言わなければ本物だと思い込んでしまいそうなほどリアルさに集まった“いいね”は驚異の20万。「う、うますぎて意味がわからない…」「一瞬、本物を置いているかと思いました」など驚きの声が相次いでいます。
●Mozuさんに聞く「透明感を生み出す魔法」
ねとらぼ編集部ではMozuさん本人に接触。三角定規をテーマに選んだ理由や、透明感を生み出すためのテクニックなどを聞いてみました。
――あまりにもリアルなイラストでびっくりしたのですが、そもそもなぜ三角定規を描こうと思ったのでしょうか。
Mozu:きっかけは中学3年生のころ、筆箱にあった三角定規をヒマつぶしで描いてみたら評判が良かったことです。今回はMakuakeで実施している「天才ジオラマアニメーターMozu初のプロダクト、落書き錯視ノートを作りたい!」というクラウドファンディングのプロジェクトで、僕が今まで描いたトリックアートが商品化に向けて動き出したので、あらためて三角定規を描いてみました。
――Twitterでは中学3年生のときの“三角定規”も公開されていましたが、今回と前回どれぐらい時間がかかりましたか。
Mozu:15歳のときはあまり観察もせず2時間ほどでササッと描きました。今回はじっくり観察し、別の紙でもいろいろな描き方を実験したりしながら描いたので6時間ほどかかりました。
――15歳のときの作品も素晴らしいのですが、やはり今回の作品の方がリアリティーが増している気がしますね。
Mozu:この4年間でたくさんミニチュアを作ったので、“ものを見る力”が養われたんだと思います。
――今回の三角定規では透明感が重要になってくると思うのですが、リアルに描くコツはありますか。
Mozu:とにかく観察することです。見るが7割、描くが3割になるくらいとにかくよく見ることです。また「明」と「暗」の境界を少し大げさに描くことも有効です。今回の作品の場合は、1ミリの目盛りをできるだけキッチリ描くことも心掛けました。
――最後に、Mozuさんの作品で「実は……」という部分があれば教えてください。
Mozu:ミニチュア制作のときもそうですが、ただ普通に作っただけだと「これ写真じゃねーの?」といわれてしまうので、どこかにオリジナル要素を入れるようにしています。今回だと三角定規の左上の青いロゴを「Mozu」にしています。
新進気鋭の天才アーティストMozuさん。将来はコマ撮りアニメーションの世界最高峰といわれるイギリスの制作会社で働くのが夢とのこと。これからもステキな作品を期待したいですね……!
取材協力/画像提供:Mozu(@rokubunnnoichi)さん
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171229-00000029-it_nlab-life
いずれにせよ、「青い三角定規」をふと思い出す。
凄いな
めっちゃ拡大しても本物やったわ
解っても到底真似出来ない。
凄い……。
しかも独学で、家族は作品を見慣れているため「へー」くらいの反応で
結局友達が投稿した写真を見た無関係な人達がびっくりして大騒ぎになり
そこでやっと世に出たという、そんな人でした
これは本物だ!
定規だと思ったら絵だっただと?!
逃げていく白い鳩それとモアイ…(錯乱中)
でも、本物みたい!!すごいんだけど!
観察したものをここまで忠実に再現できるのは本当に凄い…。
多分同じ物持ってるが、なんかスゲーな…
今では需要があるが
やり方によっては
この腕一本で稼げるね
写真がお手軽に撮影出来て
プリントもお手軽な今、
写真のようなリアルな鉛筆画なら
もう写真でいい
「細かな部分まできちんと見る」「見たものを的確に表現する」相当に頭が良い人だと思う。
言葉変ですよね。
実際上から見てみたら、ビヨ~ンと伸びた絵になっているみたいな。
過程を見ても全然分からない。
三角定規自体が平面に近いから立体の錯視技法は要らない…?
いやでも立体に見えるし…どうなってるの!?
すごい。
将来の目標を持ってそれに向けて頑張ってるのもまた素晴らしい!