日本代表は2日、ロシアW杯決勝トーナメント1回戦でベルギー代表と対戦し、2-3で逆転負けを喫した。韓国『朝鮮日報』はグループリーグ最終節のポーランド代表戦(0-1)での“後遺症”を指摘している。
日本はポーランド戦の終盤、1点のビハインドを負いながらもフェアプレーポイントで2位通過を決められる状況だったため、リスクを冒さずに後方でのボール回しを選択。同紙は「ボールを回す時間稼ぎのサッカー」と表現し、「日本サッカーは世界のファンから嘲笑の対象となった」と振り返っている。
それでも2日のベルギー戦では、同紙が「ポーランド戦とは全く違う姿を見せた」と言及するように、積極的に攻撃を仕掛けた日本。後半3分にMF原口元気、同7分にMF乾貴士が決めて一時2-0とした。
同紙はリード後の日本の戦いについて「日本はポーランド戦でボールを回して(残りの)時間を過ごした。しかし、日本の西野朗監督は『今度はそうはならない』という暗示がかかったように特別な戦術の変更はしなかった」と指摘している。
2点を追いかけるベルギーは後半20分にMFマルアン・フェライニとMFナセル・シャドリを同時投入。日本は同24分にDFヤン・フェルトンヘンのゴールで1点を返されると、5分後にはフェライニの打点の高いヘディング弾を浴び、2-2と同点に追いつかれた。
さらに終了間際には、CKを防がれた後のカウンターから決勝ゴールを献上。「日本は後半アディショナルタイムのCKの状況でも多くの選手が攻撃に参加した。
この隙を狙ったベルギーがカウンターを仕掛け、ナセル・シャドリが決勝ゴールを決めた」。同紙によると、W杯決勝トーナメントで90分以内に2点差以上がひっくり返ったのは、1966年イングランド大会のポルトガルと北朝鮮の準々決勝(5-3)以来、52年ぶりだという。
W杯の歴史に残る逆転負けを喫した日本だったが、同紙はタレント軍団ベルギーと名勝負を演じたことを称え、「パスワークを中心とした日本サッカー固有の色を捨てずに、世界の舞台での競争力を再確認した」と、得る物の大きい試合だったとレポートしている。
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