とんねるず石橋貴明(56)のフジテレビ新番組「石橋貴明のたいむとんねる」(月曜午後11時)がスタートして3カ月。昭和カルチャーや豪傑列伝などのディープな見ごたえがじわじわと支持を伸ばし、2%台で始まった視聴率も4%台に“倍増”してきた。
「みなさんのおかげでした」の木曜9時枠から月曜深夜へ。低予算とコンプライアンス時代に折り合いをつけながら「めげずに」と語る思いを、本人に聞いた。
-柳沢慎吾さんがびびった大物俳優列伝とか、江夏豊本人が語る「江夏の21球」とか、客層を中年視聴者に絞った番組づくりが新鮮で、分かる世代の1人として毎週楽しく見ています。初回2・9%でスタートした視聴率も4・7%まで上がってきました。手応えはいかがですか。
石橋 そんな。4・7じゃさあ(笑い)。
-深夜で4・7はダメなのですか。
石橋 ダメでしょう。もっと上げますよこれから。スマホとか録画率とか、いろんな見方をされている時代にそれ(視聴率)が正しい数字になっているのかとは思うけど、なんなら松坂大輔や武藤敬司をゲストに肩やヒザの痛みとか、そっち側で数字ガンガン上げてやろうかな(笑い)。
深夜だから少しエッチなことも入れたいんですけど、フジテレビが怒るのよ。でも、僕らが子供のころって「11PM」とか「トゥナイト」とか、大人が喜んでる番組が面白そうに見えたじゃないですか。ああいう雰囲気を目指しています。
-PR会見の時、昭和のカルチャーやスターを知らない世代にどう魅力を伝えるか、という質問に「伝わらない」と即答していましたよね。広さではなく、ターゲット層に向けて深さ重視でいくのは絶対面白そうだと思いました。
石橋 あ、それはうれしい限りです。「幅広い人に見てもらいたい」というのは、今のテレビの現状ではたぶん無理。若い人は家にテレビがない人も多いし、見たいものはユーチューブで引っ張ってスマホサイズで見ている。「江夏の21球」どころか松坂や中田英寿を知らない人にまでアピールするより、とらやのようかんみたいに、ウリを特化して丁寧に作っていくしかないんだろうなと。
-イケイケに芸能界を突っ走ってきたイメージなので、「丁寧に」はちょっと意外です。
石橋 いや、ものすごく考えてますよ。ルールがたくさんできて、すぐにコンプライアンスとか言われちゃうんで。俺たちが昔からやってきたことはほぼ無理な状況。ここでキャッチボールしちゃいけないというなら違う場所でキャッチボールするしかないし、もっとやりたいことがあるなら違う“遊び場”を探すしかないという。
-そういう“遊び場”としては「たいむとんねる」は攻めていますよね。江夏さんの劇画みたいな新人時代とか、東国原英夫さんが若手時代に台湾に密入国して強制送還された話とか爆笑でしたけど、規格外な話をエンタメとして聞ける場は貴重です。
石橋 でも東くん、放送後かなり「けしからん」とやられたらしいですよ(笑い)。話半分だって分からねえのかなっていう。
-けしからんというネットの声は気になりますか。
石橋 (少し考えて)ささっと書かれたものが本当なのかなって。昔、ホテルオークラで働いていた時、朝のミーティングでマネジャーがお客様からいただいたお叱りの手紙を“ラブレター”と呼んで読み上げていたんです。
「早く空港に行きたかったのにサービスが遅い」とか。そこには、オークラなんだからもっと頑張ってほしいというお客様の思いが入っていて、みんなで肝に銘じようと。手紙や電話の手間をかけても訴えてくる芯のあるお叱りなら信じるけど。僕は相変わらずガラケーだから、機械には疎くて(笑い)。
-昭和とか、今よりちょっと前の魅力、パワーは何だと思いますか。
石橋 ケータイがなくて不便だった分、待ち合わせでやっと会えた時の喜びとか、喜怒哀楽に芯があったこと。(カメラマンを見て)カメラマンさんだって、昔は焼いて初めて分かったからうまい人とヘタな人の差が出た。今は撮ったその場で確認できるから、撮る方も撮られる方も緊張感ないですよ。生きていく体幹の強さが違うという。
-あの時代に関する石橋さんの記憶力がすごすぎますよね。スポーツでも文化でも、あらゆるデータを記憶していて笑えます。「みなさんのおかげでした」とは違う持ち味で。
石橋 だって同じことやってたらどうにもなんなくなっちゃう(笑い)。それに、深夜番組はお金がないから同じようにはできないし。6月に向けて、サッカーW杯とか高校野球100回大会とかやりたかったんだけど、映像が高くて借りられなかった(しょんぼり)。いろんな制限をぬいつつ、いい企画をと。
-低予算は若手のころに経験があるのでは。
石橋 ひどかったですよ。初めてのグアムロケで、俺らやADくんに食費をくれないとか(笑い)。みんなで金出し合って食材買って公園のバーベキューエリアに行ったんだけど、真っ暗だし素人ばかりで種火がつかないのよ。そしたら1人がガソリンかけちゃえと(一同爆笑)。ボーボー焼けたけど、肉がガソリン臭くて食えないのさ。俺と憲武で泣きながら西城秀樹さんのホテル行って、「なんにも食わしてくれないんですここのスタッフ」ってヒデキさんに飯をごちそうしてもらって。あのころを思えば、なんのことはないですね。
-バラエティーに絶望はしていないんですね。
石橋 ちょっとはあるんですけどね(笑い)。でも、いい話もあって。「みなさんのおかげです」の最終回で「情けねえ」の歌詞を「フジテレビのバラエティーを滅ぼすなよ」と替えて歌ったじゃないですか。
それを聞いていたこの番組の美術さんが「とんねるずの思いに、石橋の思いに負けないセットを作ろう」と、細かいところまで素晴らしいセットを作ってくれて。こういう思いのスタッフがいなくならない限り、テレビのバラエティーは続いていくと思う。文句を言ってもしょうがないんで、めげずに、下を向かずに作り続けたい。
-フジテレビはずっと調子悪いですけど…。
石橋 フジテレビ批判なの?(笑い)。でも、数字がここまで悪いと、若い制作者には最大のチャンスですよ。いい時は枠が空かないけど、今はいろんな企画出してチャレンジできる状況。企画につながる不良に出てきてほしいですよね。でも、潮目が変わればまた。いつの時代も、ずっとトップで調子がいい局なんてないんだから。
-木曜9時枠から離れて、生活の変化はどうですか。
石橋 ついに6月からキックボクシング習おうかなと。肉体がどんどんじいさんになってきちゃって。
-ダウンタウンの松本さんみたいな体に鍛えたいのですか。
石橋 松本みたいにマッチョになるとかじゃなくて、多少変なやつが来てもワンツーで倒せるくらいの力をもう1回つけてみようかと。それやってどうするんだという話だけど(笑い)。ほんと、ヒマなんですよ。日刊スポーツで雇ってくんないかな。
【梅田恵子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能記者コラム「梅ちゃんねる」)
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180610-00234371-nksports-ent
みんなのコメント
あっ、あと所ジョージや高田純次など、、
マニアックな路線でいくと結構言い番組になりそうだよね
時代なんてもう何年も前の事だと思う。
今の30代前半が辛うじて昔活躍してた人って
事で見たり見なかったりだろうけど、20代で
あえて見る人なんて、物好きでしかなくない?
笑えるけどさりげない優しさがある
NHK儲けてるな
それくらいの地位にいる
今流行りの芸人より間違いなく面白い。
なんというか聴き手が疲れないように、
ずっとくすくすと笑わせるトークのバランス感がすごい。
昼のラジオ番組とか、はじめてくれないかな。
自分の知らない話題だとボーッとしている!
ジュニアの時なんか最悪!
タカさんはやっぱりスゴい!話も話題もたくさんヒキダシ有って!
あと視聴率悪いのはフジテレビだからだよなぁ?
でも、オレはフジに出ているタカさんが一番好き!
ミッツをやめて、ジュニアあたりにしたらもっと盛り上がるんじゃない!
ミッツはダメすぎるよ!アイツ!
秋からは居ない事を祈るよ!
マツコならうまく行くんだよなぁ?
マツコとミッツの違いがモロ出ているよ!
ミッツはトーク番組のゲストが良い所だよ!
おそらくノリさんだと思う。(突拍子もないこと言いそう)
ダウンタウン松ちゃんをさらっと出してコメント引出した記者エライ
40分と言う時間もちょっと物足りない感じが次につながるし、未公開総集編みたいなのも期待しちゃう
使ってくれないでしょ
そして、ずっと自分が思っていたことだが、ずっと好調のときとかはないってことを。何だって波があるんだから不調なら逆にプラスにできるチャンスなんだから低いからダメではなく、改善していくいい機会だからその気持ちを忘れないで、フジテレビだけでなくどの曲も頑張ってもらいたい。
日テレはジャニーズばっかし使ってないでとんねるずにレギュラーのひとつでもくれてやれよ。
見てきた世代も大人になって汚れた仕事を求めてるって訳でもなくなってきたし
落ち着いた番組で良いと思うけどな。ラジオ番組的な流れでいいよ。
地上波は下ネタ制限がきついけどなくても十分しゃべれるしね。
ミッツは、MCとしていりますか?
だったもんな。
高校野球に競馬に麻雀、歌謡曲全盛時代の歌番組、ハリウッド映画
出演の話とか聞きたい話題はいっぱいありますわ。
江夏や爆笑太田は凄く良かった
江夏さんがバラエティーに出てあそこまで話してくれるとは、さすがタカさんです
お笑いや俳優、スポーツ選手と多岐に渡る人たちのゲスト期待してます
アーティストとかスポーツ選手の素顔的(違う顔)が見れた、別にコンプライアンス大丈夫っしょ。
素人使う番組が強すぎるし
すげえ倍増か
夕焼けニャンニャン、ねるとん紅鯨団、みなさんのおかげです。僕自身、ドンピシャの番組でした。
あと、ゲストがDJKOOの時のディスコSONGを流した時は、超懐かし曲を流してくれて、当時の事を思い出さしてくれた番組でした。
たかさんは、今はあまりテレビには出てませんが、ずっと、とんねるずのファンであり、たかさんのファンでもあります。
それで喜びたい人と叩きたい人が半々って感じで