さいたまスーパーアリーナで17日開催予定だった歌手・沢田研二(70)のコンサート「沢田研二 70YEARS LIVE 『OLD GUYS ROCK』」が直前になって中止となり、大騒動になった。まさかのドタキャンに、楽しみにしていたファンは落胆。
関係者は中止理由を「契約上の重大な問題が発生したため」としたが、約1万2000人収容の会場でのドタキャンだけに損失は1億円以上とみられる。
そればかりか、今後のツアー消滅、ドロ沼訴訟は避けられず、失われた信頼を回復するのは難しそうだ。いったいジュリーはどこへ飛んでいくつもりなのか…。
午後5時の開演を前に集まったファンに向け、突然、発表されたのは「本日の公演は契約上重大な問題が発生したため、公演中止とさせていただくことが決定いたしました」というアナウンスだった。会場前はファンのどよめきと落胆の声に包まれた。
中高年の女性ファンは「ちょっと契約の問題って何よ」「なんで当日になって中止なのよ! 詳しく説明しなさいよ」などとスタッフに詰め寄る場面もあったが、スタッフは「契約上の問題としか申し上げられません」と頭を下げるばかり。
来場者の一人は「開場予定の午後3時半になっても入場ゲートが開かず、たくさんの人がいてイヤな予感はしていました。ただ、まさか中止になるとは思いませんでした。
しかも、中止が発表されたのは4時半ごろ。開演予定の5時のわずか30分前ですよ」と憤った。ちなみにチケットは全席指定で税込み8000円。
ドタキャン騒動の裏で何が起きていたのか。関係者はこう証言する。
「沢田さんは予定時間に遅れたものの、会場には来ていました。ただ、一向にリハーサルを行う気配がなかったので、スタッフは不審がっていました。
『おいおい、大丈夫かよ』と。何しろ、さいたまスーパーアリーナほどの大箱だから、なおさらですよ。主催者サイドと沢田さんはギリギリまで話し合ったらしいのですが、交渉は決裂。沢田さんはアリーナから“逃走”したんです」
沢田は今年7月6日の日本武道館公演を皮切りに“古希公演”として全66公演を行うツアーの真っ最中だった。だが、実際にこのツアーのステージを見たファンは違和感を覚えていた。
「ある公演に足を運んでビックリ。バンド編成で往年のヒットナンバーを歌ってくれるのかと思いきや、ステージに出てきたのはギターと沢田さんだけ。はたから見たらフォーク歌手ですよ」
沢田といえば「勝手にしやがれ」「TOKIO」など、ド派手で奇抜なステージパフォーマンスで知られるが、今ツアーは趣向が違うようだ。
「開演してすぐに沢田さんは『俺は自分のやりたい曲だけをやる』と宣言。ファンでも知らないような静かな曲ばかり歌って、会場は終始ドッチラケムード。
かろうじて知っているのは『ヤマトより愛をこめて』くらいでしたね。おまけに大きな会場にもかかわらず、ステージには大型ビジョンもない。後方の座席で、オペラグラスを用意していない客は、沢田さんの表情すらわからなかったでしょうね」(同)
こうした悪評がたたったのか、チケットの販売は苦戦していたようだ。
「あまりに空席が目立つと、沢田さんのプライドを傷つけかねない。そのため、かなり多くの“招待チケット”がバラまかれたようです。
実際、転売サイトでは定価の8割引きで売られてました。チケットが売れた枚数と、実際の入場者数にはかなりの開きがあったはず」(前出の関係者)
沢田は2004年にもツアーの茨城公演をドタキャンしたことがあり、理由をめぐって集客との関係が取り沙汰された。
実際に18日、報道陣の取材に応じた沢田は、主催者から観客が当初見込んでいた9000人より少ない7000人と聞かされたこと、客席の一部がつぶされていたことに憤慨し、
ライブを行うことなく帰宅したと説明。集客できなかったことには「僕の実力不足はあります。ファンに申し訳ない」と謝罪した。
ある音楽関係者は、今回のドタキャンによって出た損失は「少なく見積もっても1億円以上」と推測したうえで、残りのツアーを含め、最悪のシナリオをこう語る。
「今後、沢田さんと主催者サイドでドロ沼の法廷闘争に発展する可能性は十分にある。来年1月の日本武道館まで予定されているツアーがすべてキャンセルとなれば、損害額は1億円どころか、雪だるま式に膨れ上がっていくでしょうね」
ドタキャン騒動よりもファンのためにも元気な70歳のステージを見せてほしいものだが…。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181019-00000005-tospoweb-ent
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自分の人気が無いのを、人の所為にするな