モントリオール五輪で塚原光男・日本体操協会副会長(70)らと共に体操団体の金メダルを獲得した五十嵐久人氏(67)が、2018年9月5日放送の「ビビット」(TBS系)に出演し、バルセロナ五輪銀メダリストの池谷幸雄氏(47)の発言が「気になる」として、本人の前で苦言を呈した。
池谷氏は、光男氏と塚原千恵子・女子強化本部長(71)夫妻のパワハラが認定されれば「永久追放です」と語気を強めていた。
だが、まだ協会の第三者委員会の調査結果が出ていない段階であることから、五十嵐氏は、「この時点でいちコーチがそういうことを言うのは早計」と主張した。
■「少しじゃないな、かなりびっくりしました」
池谷氏は4日放送の「とくダネ!」(フジテレビ系)に出演した際、塚原夫妻からのパワハラを告発した宮川紗江選手(18)の母親が、
「第三者委員会でパワハラ認定されれば、『夫妻の辞任』『協会の新体制』を求めたい」との意向を持っていると紹介されたのに対し、「辞任ではなく永久追放です」と強く主張していた。
この発言に対して五十嵐氏は、その池谷氏とともに出演した5日放送の「ビビット」で、「『永久追放』は非常に重い言葉です。本当にそういう言葉が当てはまるのか」と切り出し、
「第三者委員会でどういう判断が下されるか分からない時点で、いちコーチがそういうことを言うのは早計かなと思います。『永久追放』と言った時、少し…少しじゃないな、かなりびっくりしました」
と苦言を呈した。隣に座る池谷氏の方を見て、苦笑いする場面もあった。
「自分の立場で言うべきところは言わないといけない」
池谷氏は「永久追放」発言の真意を聞かれ、「第三者委員会の調査は重要だと思います。『宮川選手の話が正しかったとして』ということを付け加えないといけない。この言葉(=永久追放)がガーンとくるとキツイですし、その重さは僕も十分わかっています」と前置きしながら、
「ただ、(塚原夫妻が)これだけ体操界で力を持っておられると、声をあげられない方がたくさんいます。僕は指導者になり、(タレントとして)メディアの中にもいて、いろんなことが分かってきた中で、自分にやれることは何か。
体操界を盛り上げるために芸能界に入った部分もあります。自分の立場で言うべきところは言わないといけないと思っています」
と説明した。「永久追放」の考えは変わっていないとも取れる。2人の間に静かな緊張が走った。
五十嵐氏は光男氏と40年来の友人で、今も親交がある。宮川選手が告発したパワハラ内容について、光男氏は「全部ウソ」と発言した際に、五十嵐氏は光男氏に「あれはちょっとマズイんじゃないか」と直接釘を刺したという。
また、司会の国分太一さんに「体操協会が変わらないといけない状況にあるのは間違いないか?」と聞かれると、「そうですね」と即答した。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180905-00000006-jct-ent
みんなのコメント