小泉今日子ドラマ不調　クドカン２０１９大河に暗雲か→クオリティは高いと思う。

小泉今日子（５１）主演のドラマ「監獄のお姫さま」（ＴＢＳ系）が当初の注目度の割に不調だ。視聴率は初回９・６％でスタートし、第２話も変わらず。しかし第３話で６・５％まで落ち込み、第４話は７・８％だった。

 

２０１３年のＮＨＫ連続テレビ小説「あまちゃん」の宮藤官九郎氏（４７＝クドカン）の脚本、「あまちゃん」にも出演した小泉との再コンビに加え、満島ひかり（３１）、菅野美穂（４０）、夏帆（２６）、伊勢谷友介（４１）という豪華キャスト。

 

物語は、刑務所で出会った小泉ら女性元受刑者が出所後、刑務官だった満島をリーダーに、若社長の伊勢谷に復讐を果たすというもの。それぞれのニックネームが小泉（ババカヨ）、満島（先生）、菅野（財テク）、夏帆（姫）だったり、端々にクスッと笑えるコメディー性がちりばめられ、「泉ピン子のドラマとは違うでしょ」などのセリフにもクドカン節は健在だ。

 

だが、いかんせん、視聴率がついてきていない。

 

「クドカン作品は、評価が高かった前作の『ゆとりですがなにか』のように、現代を映し出すリアリティーさが魅力だった。今回の『監獄の??』は監禁した伊勢谷の乳首にこだわったり、それを見る小泉らが揃って体を斜めにしてみせたり、コメディー演劇のような要素が強い。クドカン自身は、違ったテイストに挑戦したのだろうが、視聴者はコントを見せられているような気になって、ついていけないのでは」（ドラマ関係者）

 

社会現象となった「あまちゃん」の後、「ゆとりですがなにか」（日本テレビ系）は深夜ドラマでもヒット、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞し、宮藤氏は権威となりつつあるが、クドカンブームは衰退するのか。

 

「ドラマ界も、はやりすたりが激しい世界ですからね。今、地上波で高視聴率をコンスタントに獲得しているのが『ドクターＸ』『相棒』というので分かるのは、勧善懲悪の予定調和。何が起きるかわからない物語よりも、予定調和の方が安心して見られる“水戸黄門的”なのがウケている。クドカンさんは、あえてあり得ない設定の女性受刑者で挑戦したのでしょうが、肝心の視聴者の共感が得られなかった。再来年のＮＨＫ大河ドラマにも暗雲が垂れ込めてきたといえるのでは」（別の民放関係者）

 

その大河とは、宮藤氏が脚本を担当する１９年のＮＨＫ大河ドラマ「いだてん?東京オリムピック噺?」。翌２０年の東京五輪へ向け、日本中を盛り上げようというＮＨＫの狙い、意気込みが伝えられている。。

 

「主役に中村勘九郎、阿部サダヲ、ヒロインに綾瀬はるかを起用し、語り部として古今亭志ん生の声がよみがえる。明治から昭和までの東京の近代史をクドカンテイストでどう描かれるか。テレビ、映画業界が注目しているが、視聴者が見てくれないと始まらない。クドカン＝面白いという方程式が続いていればいいんですが、そのためにも今回の『監獄の??』は前哨作として注目されていたんです」（同前）

 

一方「視聴者の若い世代はドラマよりもＳＮＳやネット番組で刺激を得ている時代」（広告代理店関係者）と言われて久しい。

 

１１月２?５日に放送された元ＳＭＡＰ３人によるネットテレビ局ＡｂｅｍａＴＶ「７２時間ホンネテレビ」は、３日間の総視聴数が７４００万を記録。それまでの同局最高記録「亀田興毅に勝ったら１０００万円」（５時間特番）の１４２０万と比べても、歴史的番組となった。

 

「地上波はキー局の視聴率がおよそ１％＝１００万人といわれているから、７４００万人＝７４％。コンテンツによっては従来のテレビ番組に圧勝する時代になった」と広告代理店関係者は話している。

 

（視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区）

引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171111-00000026-tospoweb-ent

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