日本テレビの看板バラエティー番組「世界の果てまでイッテQ!」(日曜午後7時58分)に「ヤラセがあった」と今週発売の「週刊文春」が報じたことで、同局は蜂の巣をつついたような大騒ぎになっている。
関係者によると「ヤラセがあったのは間違いない。ただ、宮川大輔も司会の内村光良も知らなかった」。今後の対応いかんでは「内村が降りる」との声まで出ている。
日テレは8日、マスコミ各社に対して「週刊文春」の記事に対する釈明コメントを出したが、これで内村は納得するのか? ヤラセの舞台裏と、大混乱に陥った日テレの危うい内情を緊急追跡した――。
8日発売の「週刊文春」は、この問題を「『イッテQ』は宮川大輔『祭り』をデッチ上げた」と、衝撃的な見出しで報じた。同誌によると、問題となったのは今年5月20日に放送された「橋祭りinラオス」だ。
同番組の宮川は、お祭り男として知られ、青いハッピにハチマキ姿で世界の過激な祭りにチャレンジするコーナーが大人気企画となっている。
問題となった放送では、橋に見立てた全長25メートルの細い板を、4つの回転する玉をよけながら自転車で渡る「橋祭り」に参加。玉に衝突すると泥水に落下する仕組みに、宮川は「風雲たけし城みたい」と感想を言う一幕もあった。
この「祭り」は、4月8日にラオスの首都ビエンチャンで行われたと放送されたが、同誌は現地在住の日本人の「ラオスで『橋祭り』なんて聞いたことはないし、
周囲のラオス人に聞いても誰も知らない」との証言を紹介。さらにラオス情報文化観光省観光部副部長が「こうした自転車競技はラオスには存在しない」「日本のテレビが自分達で作ったのではないですか」と話したと報じている。
同誌の取材に日テレサイドは「かねてから行われている催し」とし「番組サイドで企画したり、セットなどを設置した事実はありません」と回答しているが、日テレ関係者は「結論から言えば、真っ黒け」と断言した。
「当初、制作サイドはシラを切り通す方針でしたが、ごまかしきれないとみて緊急会議を開いた。制作した制作会社社長を呼び出し聞き取り調査を行った結果、現地コーディネーターに責任を押し付けることに
。今後は制作会社が矢面に立ち、コーディネーターの責任にすべく話の筋を変えていくつもりのようだ」
ちなみに「イッテQ」の海外ロケは、1本あたりの制作費が1000万~2000万円。経費を安くあげれば、すべて制作会社の儲けになるシステムだという。
「だから発覚していないヤラセはまだあると思われます。番組サイドが真剣にビビっているのが、過去のヤラセも掘り起こされること。そうなればBPO(放送倫理・番組向上機構)の審議入りや打ち切りは免れない」(同)
実際に、「イッテQ」のヤラセは「常態化していたのでは?」との声もある。
「あれだけの奇跡が毎回、起こるわけがないということ。ラオスの祭りが完全なヤラセとなると、これまで成し遂げてきた“奇跡”も疑惑の目で見られる。
極論を言えば、イモトアヤコの登山も『ヘリコプターなどを使用していたのでは』と言われかねない」(別の日テレ関係者)
「週刊文春」は宮川を直撃して話を聞いている。本人は真摯に対応したうえで「僕、ホンマに分からないですよ」と回答。最後には記者に「しっかり調べてください」と話したという。
「宮川は、ヤラセだとは本当に知らなかったようです、番組スタッフの罪は重いですよ」(同)
宮川以上に怒っているのが内村だという。
「今後の状況次第では自ら降板することもあり得る。内村は昨年、NHK紅白歌合戦の司会も務め、国民的タレントと言っても過言ではない。視聴者からの見え方を非常に気にするタレントですからね」(放送作家)
日テレは8日、「週刊文春」の記事に対して、「番組としては今回、意図的に隠した事実はありませんが、開催実績について毎年今回の撮影場所で実施されているような、放送上、誤解を招く証言があったことに関しまして、ご批判を真摯に受け止めております」としたが、
果たしてこの内容で内村は納得するのか? 週刊文春は「証言を得ている」と反論のコメントを発表しており「やってられない!」と降板する最悪の事態もあり得るだけに、今後の成り行きから目が離せない。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181109-00000005-tospoweb-ent
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