イッテＱ！ファンは打ち切り望んでいない→頑張って続けて下さい。

週刊文春のスクープ「文春砲」連発による日本テレビ日曜夜の人気番組「世界の果てまでイッテＱ！」の「祭り企画」騒動は、日本民間放送連盟（民放連）会長を務める日テレの大久保好男社長が１５日に謝罪するという事態にまで追い込まれた。

大久保社長は、企画の当面休止を発表するとともに、さかのぼってこれまでの企画を調査することも明らかにした。

また、日テレの最初の説明にあった「番組から賞金を渡した事実はない」を誤りと認めたが、「やらせ」や「でっちあげ」ではないかとの指摘に対しては、「その意図はありませんでした」と否定した。

第一報後の１１日の放送では、この件にまったく触れなかったが、大久保社長の発言を受け、１８日の放送では謝罪など番組の見解が明らかになるとみられる。

◇説明誤った日テレ

イッテＱ！は日テレの、というよりも、今のテレビ番組でトップの人気を誇る番組で、同時間帯の大河ドラマをしのぐ視聴率を稼ぐことも。イモトアヤコさん、出川哲朗さん、そして今回の騒動「祭り企画」を担当する宮川大輔さんらを人気者に押し上げたのはご存じの通りだ。

テレビ局にとっては、過去のいくつもの事件が後々大きな影響を及ぼしたことから、「やらせ」や「でっちあげ」と言われるのが最もきつい。だから、今回も完全に調査を終えたわけでもないのに、否定を貫いてしまっている。

あれだけの不祥事をかつて起こしてしまったテレビ界。だから、一報を聞いて「まさか」と、つい思ってしまった。週刊文春の取材動画でもアポなし直撃取材に宮川さんが驚いていたほどだった。

そして、イッテＱ！のファンからはＳＮＳなどで「イッテＱ！を打ち切らないで」と擁護する声が圧倒的に多い。

◇現地へのリスペクトはどこへ

バラエティー番組の面白さのウラで、たしかに、今言われれば、「文春砲」が指摘したラオスの橋祭りも、タイのカリフラワー祭りも、とても怪しく見えるし、今後さらに指摘が増えるかもしれない。

海外旅行が手軽になり、インターネットの普及で、世界が狭くなった今、こうした手法が、成り立たない時代になっていることに、製作者は気づいていないのだろうか。

海外取材を中心にしたバラエティー番組は、その国、国民へのリスペクトがなければ、「お笑いだから」といっても、相手を傷つける可能性がある。

もし、外国のテレビ局が日本のどこかで、演出をして「○○祭り」という番組を放送したら、どう思うだろうか。日本と日本人へのリスペクトがなかったら、抗議を受けてもしかたがない。

◇問題は製作者側　出演者に罪はない

今回、イッテＱ！の出演者には何の落ち度もないし、これからも楽しい番組を続けてほしい。

だが、問題は製作者側だ。最初の説明に誤りがあり、社長の会見でも、すべてが明らかにはされなかった。私もそうだが、イッテＱ！ファンのほとんどは番組打ち切りなど望んでいないし、祭り企画だって続けてほしいと思っているはずだ。

そのためには、なんとしてもウミを出しきらないといけない。１８日の放送で、間に合わなければ、できるだけ早く、今回の原因を正直に明らかにして、番組が続くための改善、責任者の処分を急いでほしい。

海外取材の番組はこれからも増えていくに違いない。だからこそ、イッテＱ！のイッテＱ！らしい「人に優しい」対応をファンは待っている。同様に海外取材番組を作る他の放送関係者も注目しているのだから。【油井雅和】

引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181118-00000001-maiall-ent

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