日本テレビが夏の恒例特番「24時間テレビ41~愛は地球を救う~」(25、26日)でチャリティーランナーを務めるお笑いタレント、みやぞん(33)の挑戦距離を発表すると、すぐさま視聴者から驚きと心配の声が上がった。スイム1.55キロ、バイク60キロ、ラン100キロという計161.55キロのトライアスロン。五輪のトライアスロンのスイム1.5キロ、バイク40キロ、ラン10キロの計51.5キロでも過酷で、プロのアスリートでも倒れたりしているのに、
それを超える距離を五輪選手でもないお笑い芸人に挑戦させるというのだ。しかもスタートは土曜正午からの「メレンゲの気持ち」放送内と、酷暑の夏でも最も気温の上がる時間帯というから、視聴者の「殺す気か?」という反応も当然だろう。
「番組は40回目の節目だった昨年も平均視聴率が18.6%と、歴代2位を記録する一方、チャリティー募金がこの前年より1億円以上も少ない約1億2902万円。内容も、身体障害者を登場させて感動をあおるような演出が『感動ポルノ』だとして、
批判が上がったりしている。目玉のチャリティーマラソンでも、本当に走っているのかといった疑惑のみならず、昨年はランナーのブルゾンちえみの発表を当日にするなど、
あざとい演出が目立っています。チャリティーというのはとっくに看板倒れで、今回はさながら『超人ショー』。倒れずに走り切れるかどうかという見せ物で視聴率を稼ごうというのでしょう」(芸能リポーター)
■話題づくりになるなら批判も上等
そのあたり、視聴者もお見通しのようで、ネットには「偽善番組」「いい加減にしろ」「もうやらなくていい」といった声に多くの者が賛同している。
ある放送作家がその舞台裏について、こう言った。
「日テレは月間視聴率で先月、56カ月連続3冠王を達成し、在京民放の新記録と報じられました。絶好調にも見えますが、実はそうでもない。民放は全局で広告収入が前年度比でマイナスに転じていて、そこにはもちろん日テレも含まれるし、
肝心の視聴率も頭打ちで、落ち始めているんです。そのため社員給与も制作費もカットの連続で、さらにコンプライアンス重視で規制も強まる中、高視聴率を出さなければならないとスタッフはアップアップ。若者を中心としたテレビ離れに何とか対抗すべく、話題づくりになるなら批判も上等、炎上商法に近い感じなんですよ」
制作サイドからすると、スポーツはその模様を中継するだけでいいという楽さがありながら、視聴率を稼ぎやすいコンテンツなのだという。
お茶の間に知名度のあるタレントなら注目や共感をお手軽に集められる。ニッポン、ニッポンとあおるように、スタジオではやし立てる様子を合わせて流せばそれでOKというらしい。
「距離を聞いて逆に燃えてきました。絶対最後までゴールしたいと思います。頑張ります!」と日テレの生番組で語り、ガッツポーズをしていたみやぞん。
超人的体力がウリだけに、全距離踏破は可能だろうが、背後のあざとい演出にどのくらい気づいているのだろうか。いや、百も承知の上の体力バラエティーという認識か。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180817-00000009-nkgendai-ent
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