中国、香港の銀幕で活躍している50代日本人俳優の“逆輸入ブレーク”が期待されている。世界が注目する大作で、重要な役柄を次々と演じる澤田謙也(53)に今夏、日本映画界から熱視線が送られている。サッカーW杯での“おっさんイレブン”の躍進やドラマ「おっさんずラブ」のヒットなど“おっさんブーム”の中、澤田も輝けるか注目だ。
澤田は95年に米ハリウッドでデビュー以降、中国、香港映画を中心に海外の映画の第一線で活躍してきた。
今年7月に中国で公開され、現地で大ヒットした同国映画「邪不圧正(Hidden Man)」(監督姜文=チアン・ウェン、日本公開未定)で日本人スパイを好演。現在、中国映画はハリウッドスターも出演を希望する大市場で世界の映画関係者が注目しており、
澤田の演技も話題となっている。これまで澤田が日本で活動していなかったのは、日本の映画関係者の間で「澤田さんは海外だけで仕事をするらしい」が定説だったため。
「Hidden Man」での存在感が改めて注目される中「もちろん日本でも仕事をしたい」という本心が伝わり、日本からも熱視線が送られ始めた。
デビューのきっかけは10代のころ、インストラクターをしていた都内のジムで西城秀樹さん(享年63)にスカウトされ、俳優業に興味を持ったこと。その後、西城さんにジャッキー・チェン(64)を紹介され、
香港出身俳優ジョン・ローン(65)とも親交を深め「世界で活躍したい」という夢を抱いて単身渡米。
ハリウッドや中国、香港の映画でスタントなしでアクションを鍛えて演技も磨き、アジアで「超一流のアクションができる日本人俳優」としての地位を築いた。中国では知らない人がいないほどの映画スターとなっている。
日本の映画関係者は「世界の最高峰のアクションと圧倒するような存在感。日本映画に新風を巻き起こしてくれるのは間違いない」と期待。澤田も「経験したものが説得力になると思う。リアルなアクションも披露したい」と意気込んでいる。故郷・日本で50代からの第二幕が上がりそうだ。
◆澤田 謙也(さわだ・けんや)1965年(昭40)1月28日生まれ、神奈川県出身の53歳。00年のカンヌ映画祭でグランプリを受賞した中国映画「鬼が来た!」に出演、少尉役の怪演が注目された。香港映画「デッド・ヒート」(96年)、香港・日本合作「新宿インシデント」(09年)ではジャッキー・チェンと共演。特技は少林寺拳法、キックボクシング。1メートル73。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180814-00000069-spnannex-ent
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