017年大きな話題を呼んだ、大阪府立登美丘高校ダンス部(TDC)による「バブリーダンス」。
カラフルな衣装に派手な化粧で荻野目洋子「ダンシング・ヒーロー」をキレキレに踊る高校生の姿に釘付けになる人が続出しました。
9月にYouTubeにアップされたMVは4400万再生を突破(2月5日時点)。音楽番組にも多数出演し、年末には「日本レコード大賞」「紅白歌合戦」という大舞台にも出場しました。
たった数ヶ月で“時の人”になった女子高生たち。この一大ムーブメントの立役者がダンス部のコーチかつ振付師のakaneさんです。
25歳の彼女は、自身も同校の卒業生。パフォーマンス面だけでなく、音楽編集、動画撮影・編集もakaneさんが担当しています。
もはやコーチというには存在が大きすぎる……「プロデューサー」と言っていいかもしれません。
BuzzFeed Newsは、激動の2017年を駆け抜けたakaneさんに独占インタビュー! これだけの話題を生み出すパワーの源を聞きました。【BuzzFeed Japan / 山崎春奈】
テスト期間に苦しみながら…激動の12月
――年末のフル稼働、お疲れ様でした。特に12月はお忙しそうでしたが、振り返っていかがでしたか?
YouTube FanFest、Mステスーパーライブ、レコ大、紅白……。数日おきに出演があり、本当に大変でした。
Mステとレコ大でやった「六本木純情派」はまったくの新曲だったので、1週間でゼロから作りました。12月の初めは生徒たちがテスト期間だったので全然練習できなくて、本当にギリギリでした。
――テスト期間という言葉に高校の部活であることを思い出しました(笑)。どの番組でも確実に爪痕を残していてかっこよかったです。
本人たちも「最後のバブリーダンス」という事でとても気合が入っていました。
でも、MVをアップした9月からもう12月で3カ月経ちましたから。今の時代の3カ月は私の中ですごく大きいと思っているので、飽きられているんじゃないかという不安がずっとありました。
スケジュール的に厳しかったというより、常に新しさを作り、進化を感じてもらわないと、というのが一番プレッシャーだったかもしれません。
――これまでもTDCとして「踊ってみた」などのダンス動画は上げてきたと思うのですがバブリーダンスが「これまでとケタが違う」と感じた瞬間はいつでしたか?
8月に産経新聞さんがニュース映像としてアップした「日本高校ダンス部選手権」の大会映像が、まずものすごい反響だったんです。
取り上げてもらえるのはうれしかったのですが「この寄りの映像より、もっと観てもらいたい瞬間がたくさんある!」とも思ってしまって……(笑)。
せっかく頑張って作ったんだから、見るならちゃんとしたものを見てもらいたい、ならMV撮ろう! やるなら今だ! と即決めました。
時間もお金もないので、撮影は2時間きっかり。オープン前のクラブで生徒たちを急かしながら、絵コンテも描かずに即興で撮りました。
作品自体に強さがあるからそれでちゃんと成立するんです。華やかな照明や映像演出がない大会のステージで完成しているものを、より魅力的に見せていく作業でした。
――公開翌日には100万回再生を超える凄まじい勢いでした。
すごかったです。取材や出演のオファーも立て続けに頂き、「これはちょっと、やっぱり今までと違うな」と確信しました。
タイミングもよかったんだと思います。皆さんの興味が続いているうちに間に合うよう、急いで作れてよかったです。
バブリーダンスは“苦肉の策”だった
――そもそも「バブリーダンス」はどんな経緯で生まれたんですか?
今年のメンバーに女の子っぽい子が多かったので、ワンレン、タイトスカートで踊らせたら似合うかな、と考えました。
……正直、最初はダメダメだったんです、今年の子たち。
ダンスもそんなに上手じゃないし、3年生も2年生もシャイでキャラが薄い。だからまず見た目にインパクトある格好をさせようと、“苦肉の策“なところも大きかったですね。
――そうなんですね、順調にチャンスをつかんでいったように見えていましたが。
全くですよ。めちゃくちゃ怒って、今までで一番手がかかりました。
でも、そんな子たちが目に見えて変わっていったんです。「準優勝悔しい」と言う思いをみんなで一緒に味わって、落ち込んで、そこからですね。
大会に関しては本人たちも3連覇のプレッシャーはハンパなかったと思うんです。優秀な先輩たちをずっと見ていて、私にはしょっちゅう怒鳴られて、自分たちの実力が足りないのもわかっている。自信を持てなかったんだと思います。
MVを撮っている時も、とにかく悔しい気持ちが私にも生徒たちにもありました。
これで終わらせたくない、せめて記憶に残るような映像を作りたい。そんな必死さが画面から伝わったんじゃないかなと思います。
挫折をバネにすべてを注ぎ込んでMVを撮って、テレビにも出るようになって、そしたらYouTubeを見た人、テレビを見た人が「よかったよ」「すごかった」「感動した」って口々に言ってくれたんです。
その言葉で、私たちのやってきたことは間違ってなかったんだ、とちゃんと感じたんだと思います。踊りも表情もまったく変わりました。
だから、視聴者の皆さんに育ててもらったと言って過言ではないです。“最悪のチーム“だったのに、変わったから。
――レコ大や紅白のパフォーマンスは合格点でしたか?
それはもう! すべてがよかったです。テレビでは伝わらない部分だったかもしれませんが、会場でお客さんの拍手が本当に鳴り止まなくて……。拍手に包まれている時にやってきてよかったなぁ、作ってよかったなぁ、と心底思いました。
“素人高校生”にプロ意識を持たせるために
――入部段階ではダンス未経験の子も多いんですよね。
そうですね。今部員は90人、入部当初の経験者は半分以下で、ほとんど未経験の年も少なくありません。
――スキルがバラバラな部員たちをどう育てていくんですか?
ただただ、上だけ見ます。私が求めるレベルは絶対に下げません。妥協したら終わりですから。その緩みが見ている人に絶対に伝わってしまうと思っています。
90人のうち、大会に出られる選抜メンバーは40人。3年生だから必ず出られるわけでもなく容赦なく実力主義です。
そして、大会の練習中私が直接教えるのは選抜だけです。選ばれた彼女たちは、選ばれなかった子たちを指導する役割もあります。
チーム全体のスキルアップはチーム全体の課題。底上げをするのは生徒たち自身で、全員がこのラインに来られるように助け合って頑張りなさい、という体制をとっています。
――さらっと言いますが、かなりシビアなことを求めていますよね。
そうですね、求めるレベルはかなり高いと思います。
バブリーダンスは、テレビやイベント含めてこれまで20回以上は人前でやってきているのですが、毎回ステージの大きさに合わせてフォーメーションや立ち位置を微妙に変えているんです。一度も同じだったことないと思います。
最高のパフォーマンスをするとはどういうことか。妥協しないとはどういうことか。プロ意識とは何か。舞台に対する姿勢のようなものが伝わればいいなと思っています。
――高校ダンス部というより、エンタメ集団ですね。
素人ですが、目指すのはそこですね。踊りを見てもらう以上、あなたたちはダンサーでプロだから、と口を酸っぱくして言っています。
正直、バブリーダンスの衣装ってタイトスカートで踊りにくいし、長い髪も邪魔。でも「踊りにくそうだな」って思われたらそこでアウトなんです。
髪の毛先までコントロールできるようになりなさい、ラストで顔に髪がかからないあごの角度や力の入れ方を、徹底的に研究しなさい、と何度も何度も言ってきました。だって、完璧にかっこいい姿を見せたいじゃないですか。
あと、あの衣装の時は、必ず香水をつけさせているんです。みんな好きな匂いをまとって、背筋をピンと伸ばして、余裕のある“イイ女“になりなさい、と。
舞台に出ている瞬間だけじゃなくて、衣装を着ている時間をまるごと“演出“するイメージです。細かい部分をこだわることで、本人たちが作品に懸ける意識もどんどん深まっていくと思っています。
――キャプテンの伊原六花さんは卒業後、女優デビューが決まりました。akaneさんは以前別のインタビューで「華のある子なので、将来ビッグになってほしい」とおっしゃっていましたね。
本当にうれしいです。いつかはそういう子が出てほしいなと思ってたので。
いいタイミングでテレビに出るようになって、どんどん受け答えも上手くなって、注目されればされるほどかわいくなって……これからどうなるか楽しみです。
「A-Studio」とか出てほしいな~。鶴瓶さんに「部活のコーチ、会ってきたで~」ってされたいです(笑)。
――1月には映画「グレイテスト・ショーマン」とのコラボ動画が公開されました。ついにハリウッドとのお仕事!
3年生が抜けた「新生TDC」でバブリーダンスと違う側面を見せられたかなと思います。私としても新しいテイストでした。
今回の動画には大会と違って部員全員が出演しているのですが、それは私のたっての希望でした。
普段、選抜と非選抜でわけられているのって、直接弱音は吐かなくとも、本人たちには絶対キツいはずなんです。それでも続けているのには、それぞれの中に絶対に意味がある。
選ばれた子は選ばれなかった子たちの気持ちを背負って、普段日が当たらない“二軍”の子たちは今の自分の居場所にすべてを懸けて。その瞬間に命を燃やしているからこそ、彼女たちのダンスは人を感動させられることができるんだと思います。
――ご自身へのお仕事のオファーも絶えないと思いますが「ダンス部コーチ」はこれからも続けていきますか?
そうですね。このチームを作ったのは自分だという自負があるので、どんなに忙しくなっても何かしらの形で一生関わっていきたいです。
私自身が生徒たちから学ぶこともたくさんありますし、作品を生み出し続けるためにも。
――では、コーチではなく「振付師akane」としての今後の目標は?
一番は万博です! 私、岡本太郎さんの大ファンなんですよ。2025年が大阪に決まったら絶対に何か関わりたいです。
――万博! まったく予想外の単語が出てきました(笑)。
あともうひとつ、ずっと持っている大きな夢があって……。
――え、万博より大きな夢となると……。
……「ガキ使」の振付師です。
――ガキ使って、あのガキ使(ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!)ですよね?
そう、山崎邦正さんとかお笑い芸人さんがちょっと踊るコーナー、たまにあるじゃないですか。あのコーナーをやりたいんですよ。ガキ使ずーっと大好きで。それが最終目標です!
――(笑)。正直、今のakaneさんの勢いだとそう遠くないと思いますよ……!
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180205-00010005-bfj-ent
バブルってもっと適当、自由な感じ。あんなダンス踊ってた?
当時の一般人が踊ってたレベルで誰でも出来る内容だと思う。
過大評価し過ぎ…。
ダンスの難度やレベルは登美丘の方が上なのにね
黒一色の一体感にだまされたんでしょうね
それはともかく、とにかく何度見ても面白い
動画でも紅白でも楽しませて頂きました!
世の中の人は評価していると言う事でしょう
更なる高みを目指し頑張ってほしい。
登美丘DC + 京都橘吹奏 + 早稲田摂陵吹奏 + 箕面自由チアダン
+ 鹿児島実業新体操 + 富山商業チアダン
どこかでしないかな~
違うだろ。
プロデューサーは、オリジナルを作った先人。
時機を得たリメイクのヒットには、その何倍もの努力と才能が注がれた偉大なオリジナルがあればこそ。
どんな役柄かな?
それと今年の選手権。
出し物は何でしょうかね。
そういう点なども含め見事に再現した演出でした。まさに脱帽。
この先生も忘年会?でやってた2人のダンスのほうが好き。
お笑い芸人が出てきて
一気に醒めた
感動をありがとう!
高校生のおふざけがビジネス化するとか気持ち悪過ぎる。
単に子供が被害者ビジネスに利用されて、子供がやることは全て肯定…それが寛容であるかのような風潮を作り上げられ、否定すら出来ない状態に追い込まれる。
結果、子供たちは甘やかされ過保護な環境に置かれて思考力が低下していく(生物の進化と同様)
被害者ビジネス → 言いたいことが言えなくなる(否定できない) → 民主主義崩壊。
いまやテレビじゃ批判、反論はタブー、とにかく良い面だけをクローズアップして称賛。
まさに「バカの為のバカによるバカスポイラル」や~。
紅白出るほどのアレだったの? なんか紅白もしょぼくなったね
知らないんだけどさ
3年生の一人が芸能界入りすることが決まってから下級生も学校行事の範疇超えてノーギャラの部活動として営業させられてる感がある。
下級生も芸能界やテレビ界が拾ってくれる約束ならいいが、使い捨てならどうしようもない。
世間にはいくらでもダンスが上手い人達はいるから。テレビは流れ作業ですぐ次のネタに移る。今注目されているから世間はチヤホヤするが正直言ってノラのお笑い芸の延長で見られているのを知っておくべきだ。
女優かタレントかになりたいって言い出したんだっけww
女子高生とはね、おったまげー