テニスの全米オープンの男女シングルスの準々決勝が5日(日本時間6日)当地で行われ、世界19位の錦織圭(28、日清食品)が同7位のマリン・チリッチ(29、クロアチア)を2-6、6-4、7-6、4-6、6-4のフルセット死闘の末、制して2年ぶりの4強進出。
また世界19位の大坂なおみ(20、日清食品)も同36位のレシア・ツレンコ(29、ウクライナ)に6-1、6-1で勝ち、全米の日本女子としては史上初めて4強に進出した。
4大大会では1996年ウィンブルドンの伊達公子以来、22年ぶり5度目。日本の男女が揃って4大大会で4強進出を決めたのは史上初となる。海外メディアは両選手の快挙を一斉に報じた。
全米オープン公式サイトは「錦織のリベンジなる。チリッチを倒して準決勝へ進出」との見出しを取り「全米オープンでは、勝ち進むために最高のプレーをする必要はない。ただネットの向こうの選手より修正できる力が必要なだけだ。
錦織は水曜日、浮き沈みのあったテニスに打ち勝ち、2014年の全米オープン覇者のチリッチを下して4大大会3度目の準決勝進出を果たした。過去の錦織の4大大会準決勝進出のすべてがニューヨークでのこととなる」と伝えた。
米のスポーツ専門メディアのESPNは、「第21シード(の錦織)はプロテニス史上初めて、日本男女での四大大会準決勝同時進出を日本にもたらした。大坂も錦織に先立って行われた準々決勝で勝利している」と男女シングルスで日本選手が準決勝に勝ち残ったことが史上初の快挙である事実を報じた。
また「チリッチは2014年決勝での錦織との対戦ではストレート勝ちしたが、この試合は、フラッシング・メドウズで行なわれた2010年の2回戦に似ていた」と紹介した。
2010年の全米オープンの2回戦では、男子シングルス史上5位となる4時間59分の長丁場の末、錦織がフルセットで勝利している。この試合も4時間8分の死闘だった。
記事は続けて「日本の右利き選手(の錦織)は太陽の光で覆われたアーサー・アッシュ・スタジアムのコートで最初はプレーに苦心しているようだった。だが、日陰が広がると、錦織は落ち着きを取り戻し、チリッチから9度目の勝利を挙げた」と絶賛した。
英のテレグラフ紙は、「錦織は最終セットで史上最も良い成績を残している選手の1人だ。今回が200回目のフルセットマッチで、これまで153度、最終セットを制している。5セットマッチでは24度中18度取っている」と、フルセットにもつれこんだ錦織が、圧倒的に強いことをデータで示した。
同じく英のBBCは「錦織は消耗した5セットの試合の末に第7シードのチリッチを乗り越えて準決勝に進出した。両選手ともエラーが目立ち、ニューヨークでの高温(での戦い)に苦労を見せた」と報じ、「両選手ともにウィナーよりもエラーを簡単に出し、
チリッチはウィナー57本に対しエラー70本。錦織はウィナー29本に対しエラー45本だった。試合は、2014年覇者のチリッチが第2セットで4-2とリードを奪うまでは試合をコントロールしているようだったが、6ゲームを続けて失って試合状況は揺り動かされた」と、フルセットマッチにもつれた試合の様子をレポートした。
デイリーメイル紙は「錦織がチリッチとの5セットマッチを切り抜け、準決勝へ進出、次はノバク・ジョコビッチ対ジョン・ミルマンの勝者と対戦する」との見出しを取った。
「錦織がチリッチとのスリリングな準々決勝で勝利を収め、この2年で、初めての四大大会準決勝を戦うことになる」、「忍耐が試され、錦織が(最終セットは)6-4で勝ち取った」と錦織の粘り勝ちを報じた。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180906-00000003-wordleafs-spo
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