昨年9月にジャニーズ事務所を独立してから間もなく1年。足並みをそろえて順調に歩んできた「新しい地図」(以下、「新地図」)の草彅剛、香取慎吾、稲垣吾郎の3人の立ち位置に微妙な違いが現れ始めた。稲垣のドラマ起用をフジテレビが発表した。「稲垣は8月には京都で主演舞台があり、11月には剛力彩芽との舞台共演が控えています。主演映画も3本が決まっており、俳優として改めて注目されています」(芸能ライターの弘世一紀氏)
SMAP時代の稲垣は、どちらかといえば地味な存在だった。歌は中居ほど下手ではないが、飛び抜けてダンスがうまいとはいえない。
バラエティーでそこそこ味は出すものの、香取ほどの爆発力はない。MCとしての実力に定評はあったが、中居をしのぐほどではなかった。
演技力は折り紙つきなのに、キムタクや草彅の陰に隠れて、主役を張る機会は少なかった。稲垣自身も自ら前へ出て行くタイプではなく、今後を最も危ぶまれていたのも稲垣だった。
しかし、独立後の3人は積極的に仕掛けていく。AbemaTVの「72時間ホンネTV」に出演し、新曲「雨あがりのステップ」を発表。
そして、メンバーそれぞれがブログ、インスタグラムを開設し、草彅がユーチューバーとして活動するなど、ほぼ毎日、ネットにニュースを提供してきた。そんな日々の中で稲垣は積極性を自然と身に付けたのかもしれない。
もっとも、ジャニーズを独立した稲垣にドラマの仕事が舞い込んだのは自然な流れという見方もある。
■色がついていない
「SMAPは、アイドルとして全ジャンルの仕事をこなす必要があり、そのくくりでいうと、稲垣は他の4人の陰に埋没してしまった。しかし、ジャニーズを離れ、40代のオジサンになった彼らに求められるのは実力です。
その中で、稲垣は俳優としての才能があった。しかも、今まで控えめなキャラだったので、他のメンバーほど色がついていない。制作側としても使いたい役者なのです」(弘世一紀氏)
ただ、フジテレビが稲垣のドラマ起用を決めたことに芸能界に衝撃が走っている。テレビ局はジャニーズ事務所に対する“忖度”で「新地図」と距離を置き続けるとみられていたからだ。
「テレビ局はスポンサーの意向には逆らえないということでしょう。『新地図』は2018年上半期にグループとして3本のCMに出演。
しかも、稲垣は3人の中で唯一、地上波のレギュラー番組も持っている。この1年余り、スポンサーは彼らを地上波に出さない“業界の論理”に疑問を呈してきたそうです」(広告代理店関係者)
「新地図」は今年大みそかのNHK紅白歌合戦に出場する可能性も取り沙汰されている。稲垣が一歩抜け出たことで、新たな展開が始まりそうだ。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180726-00000010-nkgendai-ent
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