極寒の平昌－２３度、吹きさらし開会式を警戒→まだ工事が終わってないところもあるな。

【平昌（韓国）＝読売取材団】９日開幕の平昌冬季五輪は８日、カーリング混合ダブルスが行われ、一部競技が始まった。

 

同日夜のスキージャンプ男子ノーマルヒル予選には、冬季五輪史上最多の８度目の五輪となる葛西紀明選手（４５）（土屋ホーム）が出場する。現地は氷点下２０度を下回る厳しい寒さが続いており、９日夜に行われる開会式は「寒さ対策」が最大の課題になりそうだ。

 

韓国気象庁によると、開会式会場の「平昌オリンピックスタジアム」がある大関嶺（テグァンリョン）は７日に氷点下２３・４度を記録。８日午前も最低気温が同１７・８度に冷え込み、寒さが続いている。９日は気温が上がる予報だが、スタジアムは屋根がなく、強風にさらされる。

 

大会組織委員会によると、２月の日中の気温が１０度になることもあるロシア・ソチや、平均気温０・１度の長野など過去の冬季五輪よりも格段に寒い。

 

警備のアルバイトをしている男性は「空き時間に競技を観戦したかったが、寒すぎる。宿に帰って寝るだけだ」と真っ白な息を吐いた。開幕を前に、会場付近のスキー用品店では防寒グッズが飛ぶように売れているという。

 

葛西選手は「カイロを体中に貼って開会式に出ようと思う」と寒さを警戒。ジャンプ女子の高梨沙羅選手（２１）（クラレ）は風邪対策として、加湿器やうがい薬を持参した。

 

組織委は開会式中、スタジアム通路に大型ヒーターを設置し、観客にウィンドブレーカーや毛布、ニット帽などを無料配布することを決定。海外要人には、観覧用の部屋を用意するという。組織委の李煕範（イヒボム）会長は「冬季大会だから寒いのは当たり前。このセットがあれば大丈夫」と強気だが、運営への影響も出ている。

 

五輪ボランティアには約１万６０００人が参加予定だったが、約２０００人が辞退を申し出た。宿舎の水道管が凍結するトラブルもあったといい、韓国の男子大学生（２４）は「お湯も出ないような宿舎なので友人は１週間でやめた」と明かす。風邪や凍傷になる人も続出し、ボランティアをするソウル市の女性（２９）は「こんなに大変では皆やめ、人手不足にならないか心配。ボランティアのことも考えてほしい」と憤った。

 

冬場に感染が拡大するノロウイルスの脅威も忍び寄る。韓国・疾病管理本部によると、７日現在、警備員ら大会関係者計８６人がノロウイルスに感染。ほかに１０１６人が症状を訴えて検査中という。感染が確認されたのは警備員や、報道関係者の宿泊施設の調理師らで、組織委は施設を消毒するなどの対策を急いでいる。

引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180208-00050077-yom-spo　

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