「カローラ」も3ナンバー化
50年以上の歴史をもついわゆる「大衆車」の代表格ともいえるトヨタ「カローラ」シリーズが、2018年モデルから「3ナンバー化」される見込みです。すでに3月30日から4月8日まで開催されたニューヨーク国際自動車ショーで、新型「カローラハッチバック」(日本発売は2018年夏予定)が披露されていますが、従来よりも車幅がやや広がり1790mmと、1700mmを超えていることから、日本では「5ナンバー」ではなく「3ナンバー」に分類されます。
そもそも「5ナンバー」「3ナンバー」というのは、車両のナンバープレートで地名の右側にある分類番号が500番台か、300番台かの違いです。道路運送車両法において、「5ナンバー」車は「小型自動車」、「3ナンバー」車は「普通自動車」に分類され、前者は全長4700mm以下、幅1700mm以下、高さ2000mm以下、排気量2000cc以下のクルマのこと。この条件をひとつでも超えれば、普通自動車に分類され「3ナンバー」が付けられます。
1989(平成元)年まで、3ナンバー車は5ナンバー車よりも自動車税が高く設定されていたこともあり、かつては大衆的なクルマといえば5ナンバー車が一般的でした。
いまも3ナンバー車に対して「大きい」あるいは「高級」というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、実際には現在、ナンバーによる課税額の差はなくなり、排気量に応じて決められています。
このため、近年は2000cc以下でも、モデルチェンジなどを機に「3ナンバー化」する例が増えています。なかにはスズキ「スイフトスポーツ」など、いわゆるコンパクトカーでも3ナンバー化するケースがあるほどです。
「5ナンバー車よりやや大きい3ナンバー車」、実際どう違う?
このような、2000cc以下で幅などが5ナンバー車よりもやや大きい、という3ナンバー車は、運転するうえでどのような違いがあるのでしょうか。たとえば、普通免許の教習車として3割以上のシェア(2017年3月現在)をもつマツダ「アクセラ」は、全幅が1795mmで3ナンバーに分類されます(教習車には特殊用途である「8ナンバー」が付けられる)。そもそも運転免許の技能試験において使用される車両は、道路交通法施行規則で「幅が1.69m以上」(1690mm以上)とされており、乗用車としては5ナンバーに分類される教習車の多くは、幅1695mmと5ナンバーとしてはギリギリのサイズで作られています。
5ナンバーの教習車との違いについて、「アクセラ」を採用している平和橋自動車教習所(東京都葛飾区)に聞いたところ、「大きな違いはなく、実際に指導が変わったり、生徒の上達に影響したりしたこともありません。と話します。
立体駐車場などでは、「3ナンバー車お断り」といった表示を見ることもあります。これまでに2500か所以上の駐車場を設計したというアイテック(東京都文京区)の高階(たかしな)正至さんによると、「たしかに両輪を規定の溝に納めなければならないタイプの立体駐車場は、3ナンバーの幅になると入らないことはあります」とのこと。
「一般的な平場のコインパーキングなどでは、駐車マスの長さは5000mm、幅は2400mmから2500mm設けられています。ただ、昔のファミリーレストランの駐車場などでは幅2200mm台というケースもあり、このようなところで3ナンバー車が2台並ぶと、かなりきついでしょう」(アイテック 高階さん)
なかには、広さの制限から長さや幅がこれよりも狭い駐車マスもあります。高階さんは、「そのような場所は『3ナンバーお断り』というよりむしろ、『軽専用』『コンパクト専用』『5ナンバー車専用』などといった表示をするところのほうが多いと思います」と話します。
大きいのにあえて「5ナンバー」に抑えるクルマも
5ナンバーから3ナンバーに変わったクルマは、車幅だけが1700mmを超えて3ナンバーの規格になったというケースが多いです。一方、全長、全高も大きいにもかかわらず、あえて5ナンバーサイズに抑えていると思しきクルマもあり、特にミニバンで顕著です。
そのひとつ、「ステップワゴン」を販売するホンダは、次のように話します。
「ミニバンは女性が運転するケースが多く、取り回しのしやすさが求められます。5ナンバーであることは、それを視覚的に実感いただけるということがわかっているため、『ステップワゴン』は5ナンバーサイズを標準にしています」(ホンダ)
「ステップワゴン」も一部のグレードは3ナンバーサイズになりますが、このほかにもホンダは、セダンやハッチバックなど、ひと通りのジャンルに5ナンバー車をラインアップしています。
これについては、「かつて3ナンバー車の税金が高かったころは、5ナンバー規格にこだわってクルマを作っていましたが、最近はそれほど強いわけではありません。5ナンバー車が多くのジャンルで揃っているのは、『昔の名残』でしょう」と話します。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180421-00010000-norimono-bus_all
みんなのコメント
公務員どもが自由に使える国庫の公金を増やすために
3ナンバー車の税金を少しだけ安くしたら、それに愚かな
日本人が乗っかってしまったと言う図式だろ?
メーカーにはそのあたりを理解してほしい。
セリカもマークⅡも。
歴史は繰り返すだな。
衝突安全性はでかい方が有利だろうけど、自動ブレーキその他の技術でぶつからない可能性が高められるなら、小さい車が再び優位にならないかな?
1700ミリにあんまり意味がないならば、多少広いところまで小型と扱うとしても、サイズで税の違いはあっていい。
その一方で、自動車税は、軽自動車税をベースに作り替えて、1リットル未満は軽自動車並(新車の乗用車で1万円ちょっと?)にして、そこから0.5リットル刻みで5千円ずつ上げる(バッテリはなんか換算して追加する)。
重量税は逆に経の優遇をなくして純粋に目方に応じて払う。
軽自動車のサイズの規制は少し緩めて維持する。
これくらいで、小さい車作りやすくして欲しい。
せめて日本のメーカーぐらい配慮したクルマづくりをして欲しい。グローバルに売るには難しい時代なのは分かるけど。
車幅が気になる時って狭い道で対向車とすれ違う時ぐらいと思いますが、頻度そんなにあるかね、都内でも少ないですよ
輸出先の国内道路環境や使用用途に合わせて車を作るのは間違えていないと思うが、日本の道路環境や駐車場スペースに海外使用のサイズの車を当てはめるのはおかしくないか?
ただ、自動車メーカーが海外使用と国内使用を生産すると、コストが上がり利益が下がると言う理由で、海外使用サイズの車を国内消費者に押し付けているだけだろって思う。
ただでさえ日本の個人住宅、アパート、マンション等駐車場スペースは狭いのに..
だもの自動車売れない、買わない、要らないと言う人が増えるんですよね。
ガラパゴスな車、良いと思うよ。
昔の車良かったよ小さくて元気よく走り荷物もそれなりに積めた。
今のトヨタ等日本の自動車メーカーは海外戦略と言う名目で国内ユーザーの声は聞かない。
そんな車、国内消費者が振り向くはずないだろ。
益々 若者の車離れが進むきがする
本当は2100mm位まででも余裕になる位、日本中の駐車場が広くなると良いけど、、、
余談だがアクセラ教習車仕様の写真、背景が無駄にカッコよくてワロタ。
ただ,最近の普通車はデブなのに流線形をめざしてるから,どこに車の端があるかわかりにくく,衝突回避ができても狭い道で脱輪しやすい。
まずは運転を見直して頂きたい。
広げてくれるなら考えんでも無い
(道幅2m90度クランク有)
だから5ナンバーじゃないカローラはもはやカローラ
じゃない(大衆車じゃない
:同じ値段でも軽のN-BOXを買うしかない)
普通車と同じなら軽の生き残りは5人乗りにするしかないだろう。
5ナンバー枠の普通車を軽がカバーするという事を将来的に検討していてもおかしくはないと思う。
つまりカローラクラスが3ナンバーになっても困る事はなくなる。
たまにレンタカーで普通車を借りると、
確かに幅が気になる
仕事の2.5m幅がのトラックなは、なんともないのに。
車検の時の受験手数料の違いだけじゃないのかな?収入印紙小型車1400円普通車1500円の違いだけだと思うが
5ナンバーと3ナンバーの違いを無くせば?
例えばリッター未満を軽自動車にして
それ以上は普通自動車とか。
もちろんサイズとかも規定するけど。
狭い道が多いのに車体寸法はアメリカ基準でどんどん大きくなるね。
だからといって軽自動車では小さすぎる場合には、やっぱり5ナンバーが必要。
コンパクトで運転しやすいクルマをお求めなら軽自動車をどうぞと。
定規とかで9cmを測ってみれば、全然大したことないじゃん!って思えるんだけど、実際運転するとなると馬鹿にできないというね。
駐車場停めたり、狭いとこ走るので
普通車が苦痛で軽に買い替えた。
今度は高速走るのが苦痛です。
今の車は、無駄にでかくて小回りが全然効かない。
それより更に小さなポロも3ナンバー化、ついでに現行ミニも3ナンバー。
縮小化していく日本市場では世界に合わせた3ナンバー化は避けられないと思われる。
国交省はそれに合わせた道路行政をお願いしたい。
街中の駐車場、狭い住宅地の路地、ドライバーの技量。
車幅広がったら、ため息出る事ありまくりだわ。
特にドアミラー化してからは車幅+40センチが必要(車幅1800の車がドアミラー間では2200ミリ)
実際、俺もやむを得ず3ナンバー車に乗っている理由
どうせ自動運転も3ナンバー車からでしょ
なおさら軽自動車の需要は高まる。
国内では車幅感覚が無い人には乗って欲しくない
離合する時にこっちは左ギリギリ詰めて待ってるのにミラー間が30センチ余裕でも通れないとか言うドライバー多すぎる
頼むから黄色ナンバーに乗れよと言いたい
仮に客同士がぶつけても店は責任取らないから幅が狭いのは問題ないという論理だろう。
これからは駐車スペースを広く作る商業施設を優先して利用したいですね。
今は、一個前の車体だけど、剛性は上がっているのかもしれないが、足が貧弱でどうしようもない。
バブル期の車と比較しても仕方ないが、ギャップで暴れる・乗り心地が悪いし、何が必要かと言うと、コンパクトで取り回しがしやすい、乗り心地が良い車体。中国が相手なら、ドアミラーを帰るだけで寸法が変えられるだろう。
安くて疲れないコンパクトセダンを作って欲しい。
正直買えません。