エゾオコジョって実際どのくらい生きてるのか気になって調べてみたんですけど、正確な数字は分かっていないみたいなんですよね。
個体数がかなり減ってるのは確認されてるんですが、詳しい調査が十分じゃなくて、何頭いるのかはっきりしていないんです。
ただ環境省のレッドリストで準絶滅危惧種(NT)に指定されてることを考えると保護が必要な状況なのは間違いないと思います。
エゾオコジョの基本的なこと
#これを見た人は2ショットを貼れ
— Natsumi Handa/半田 菜摘 (@NatsumiHanda) September 12, 2025
嬉しすぎたエゾオコジョの2ショット!! pic.twitter.com/9qp5JPmZnm
項目 | 内容 |
---|---|
学名 | Mustela erminea orientalis |
分類 | イタチ科イタチ亜科イタチ属 |
体長(オス) | 約24cm |
体長(メス) | 約22cm |
尾長 | 約70-90mm(オス)、約70mm(メス) |
夏毛の色 | 茶系色 |
冬毛の色 | 白色 |
換毛期 | 夏毛へ4-5月、冬毛へ10-11月 |
生息地 | 北海道の山岳地帯 |
保護状況 | 準絶滅危惧種(NT) |
日本に生息するオコジョには2つの亜種がいるんですがエゾオコジョはそのうちの1つなんですよね。
本州に生息するホンドオコジョと比べると体が大きいのが特徴で、「エゾイタチ」とも呼ばれてたりします。年間を通じて活動してるから、冬眠はしないんですよ。
生息数が減少した3つの理由
毛皮目的の乱獲が一番の原因
個人的に一番驚いたのが、エゾオコジョの個体数が減った最大の原因が毛皮目的の乱獲だったっていうことなんです。
日本で毛皮がファッションとして大流行した時代があって、エゾオコジョの美しい白い冬毛が高級品として重宝されたみたいです。
実はヨーロッパでは昔から冬毛のオコジョって王族の象徴とされてたらしいんですよね。ルネサンス期には純血の象徴ともされてたそうで、まあそれくらい価値があったってことなんでしょう。
オコジョの毛皮を何枚も縫い合わせてガウンの下地を作るなんてこともあったそうで、一時的なファッションブームによって需要が急激に高まったんです。
その結果、むやみな大量捕獲が行われて、平野部に生息してたエゾオコジョの個体数が激減。
1930年代までは平野部でも普通に見られてたのに、乱獣の影響で今では山岳地帯でしか生息できなくなっちゃったんですよね。かなり悲しい歴史だなって思いました。
ミンクとの競争問題
毛皮ブームの時、日本は海外から大量のミンクを輸入したんですけど、このミンクが野生化してエゾオコジョの生活の場に侵入していったことが、さらなる個体数減少につながってるみたいです。
野生化したミンクはエゾオコジョと同じような餌を食べるから、食べ物をめぐる競争が発生したんですよね。
北海道のレッドデータブックでも、イタチやミンクとの種間競争によってエゾオコジョが圧迫を受けてるって指摘されてるんです。
体の大きなホンドイタチの移入もエゾオコジョの生存領域を狭める要因になったらしくて。こうした生態的競争の結果、十分な食べ物が取れなくなって、個体数が次第に減少していったんですね…。
森林伐採と環境の悪化
乱獲とミンクの侵入に加えて、開発による森林伐採も大きく影響してるんです。
森林が伐採されることで、エゾオコジョの生息に適した環境が失われちゃったんですよね。ちなみに道路建設による生息域の分断や、樹林伐採によるネズミなど餌生物の減少も、生息環境を悪化させる要因になってるそうです。
エゾオコジョは生態系の上位に位置する捕食者として、広いなわばりを必要とするんですが、人間の開発活動によって生息地がどんどん奪われた結果、今では高山の岩礫地にわずかに生息するのみという状況に。
気候変動の影響による積雪量や気温の変動も、オコジョの狩猟や生息に適した環境を失わせつつあるみたいで、複合的な要因が重なってるんですよね。
準絶滅危惧種としての今
霜がおりた岩塊斜面を駆け下りて来たエゾオコジョ。
— Kei Sato|佐藤 圭|『シマリス大好き❤︎』 (@slashslashphoto) October 30, 2024
真っ白に毛替わりした姿は神々しく輝いていた。#エゾオコジョ#オコジョ#登山 pic.twitter.com/97rapc0ixr
エゾオコジョは環境省のレッドリストで準絶滅危惧種(NT)に分類されてます。これって今すぐ絶滅の危険度は高くないけど、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性がある種ってことなんですよ。
北海道では大雪山鳥獣保護区が重要な保護区域として機能してるし、種の保存法っていう法律による保護の枠組みもあって、エゾオコジョの保全活動が進められてるところなんです。
ただオコジョという種全体で見ると、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは「軽度懸念(LC)」に分類されてるんですよね。北半球の広い範囲に分布してるから、絶滅の危機に直ちに瀕してる状況じゃないみたい。
とはいえ、日本に生息するエゾオコジョやホンドオコジョなどの亜種は限られた地域にしか生息してないので、特別な保護が必要とされてるんです。グローバルには大丈夫でも、ローカルでは危ないっていう状況。
私たちにできることって?
エゾオコジョの保護のためには、長期的なモニタリングと地域ごとの保護区整備が必要だと思うんです。かつて毛皮目的の乱獲がエゾオコジョを準絶滅危惧種に追いやった歴史を忘れちゃいけないですよね。
個人的な意見ですけど、毛皮製品を買わない、着ないっていう選択も、野生生物を守るための大切な行動の1つだと思うんです。
今も毛皮を規制する動きはあるんですが、完全に需要がなくなったわけじゃないんですよね。消費者として倫理的な選択をすることが、エゾオコジョのような野生動物の未来を守ることにつながるんじゃないかなって。
それに登山やハイキングで山岳地帯を訪れる時はエゾオコジョの生息環境を乱さないよう配慮することも重要ですよね。
まあ直接会える機会は少ないかもしれないですけど、エゾオコジョの住処を尊重する気持ちは持っていたいなと思います。小さなことかもしれないけど、一人一人の意識が変わっていけばきっと状況も変わっていくはずです。
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