■ロシアW杯決勝トーナメント1回戦 クロアチア (3)1-1(2) デンマーク
クロアチア:マンジュキッチ(4分)
デンマーク:ヨルゲンセン(1分)ロシア・ワールドカップ決勝トーナメント1回戦が30日に行われ、クロアチアとデンマークが対戦。PK戦の末、クロアチアが勝利した。
グループDで3連勝を記録し、アルゼンチンを抑えて首位で突破したクロアチア。モドリッチ&ラキティッチを中心に試合をコントローして見事な戦いを見せた。ノックアウトステージ1回戦でも、モドリッチとラキティッチはもちろん先発。1トップにはマンジュキッチが入るなど、ベストメンバーで臨んだ。
対するデンマークは、グループCを2位通過。3試合でわずか1失点、それもPKのみと堅い守備を誇っている。守護神カスパー・シュマイケルは3試合で43本のシュートを受けたが、流れの中からは無失点。絶好調を維持し、大一番に臨んだ。
対戦成績は2勝1分2敗とまったくの五分である両者の決戦は、試合は序盤から波乱の展開に。
1分、ロングスローをエリア内に入れると、こぼれたところをヨルゲンセンが押し込みデンマークが先制する。
いきなりのビハインドを背負ったクロアチアだったが、あっという間に同点に追いつく。右サイドから侵入したレビッチがクロスを送り込むと、DFのクリアが味方に当たり、ボールがマンジュキッチの元へ。17番は冷静にネットを揺らした。
W杯で4分間に両チームが1点ずつ取り合ったのは、史上2番目のこと。激動の序盤戦となったが、やはりクロアチアがボールを握り、デンマークがブロックを組んで構える構図に。押し込むクロアチアは、11分にゴール前でFKを獲得。しかしペリシッチのシュートは壁に阻まれた。
デンマークは引きながらも、着実にチャンスシーンを作っていく。26分には、エリクセンのラストパスからブライスワイトがエリア内に侵入しシュートまで持ち込む。さらに、守備でもみせる。中心は守護神シュマイケル。27分にラキティッチのミドルをセーブすると、こぼれ球のクロスにも反応。さらにペリシッチの前に転がったボールにも飛び出し、失点を許さない。
ブロックを組みながら、空中戦の強さをいかしながらゴール前に侵入するデンマーク。42分には、GKの位置を見たエリクセンがバー直撃のループシュートを放つなど、得点の匂いを漂わせる。
波乱の幕開けとなった一戦だが、前半にスコアはそれ以上動かず。1-1で折り返す。
後半、デンマークはA・クリステンセンに代えてシェーネを投入。プレッシングラインを上げ、前半よりも攻撃的に出る。エリクセンを中心にゴール前に近づいていくが、得点を奪うには至らない。
流れの悪いクロアチアは、70分にブロゾビッチに代えてコバチッチを投入。試合のリズムを取り戻しに行く。しかし、相手陣内に侵入するのに苦労し、シュートチャンスまで持ち込めない。77分にはレビッチがミドルシュートを放つが、シュマイケルにキャッチされた。
両者疲弊しながらも、ゴールを目指して攻撃を仕掛けていく。互いにチャンスはあったが、結局スコアは動かず。延長戦へ突入する。
■息詰まる熱戦、制したのは…
延長戦では互いに交代カードを駆使しつつ均衡の打開を試みるが、スコアは動かない。
しかし、延長後半にクロアチアにビッグチャンスが訪れる。カウンターの場面でセンターサークル付近でモドリッチがボールを受けると、スルーパスを送る。抜け出したレビッチはGKをかわしたところで後ろから倒され、PKを獲得する。キッカーはモドリッチ。しかし、このキックは守護神シュマイケルがキャッチ。完璧にコースを読み切り、デンマーク絶体絶命のピンチを救った。
両者死力を尽くした一戦は、このままPK戦へ突入。デンマーク先行で始まったPK戦だが、1人目から両守護神がストップ。4人目も両GKがセーブする。そして迎えた5人目、クロアチアGKスバシッチがまたもセーブし、ラキティッチが成功。この瞬間、クロアチアの勝利が決定した。
クロアチアが準々決勝進出。初出場で3位に入った1998年のフランス大会以来、20年ぶりのベスト8へ駒を進めた。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180702-00010001-goal-socc
みんなのコメント