秋の連続ドラマが続々とスタート。織田裕二と鈴木保奈美の共演で話題の「SUITS/スーツ」(フジテレビ系=月曜夜9時)が初回視聴率14・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好発進したのと対照的に、有村架純主演の「中学聖日記」(TBS系=火曜夜10時)が6・0%と厳しいスタートになった。
「前番組の”ぎぼむす”があれだけ盛り上がったのにこの数字……編成は頭を抱えています」(TBS関係者)
発表当初から物議を醸していた”中学教師と生徒の禁断の恋”に、ネット上には「淫行を美化するな」「有村架純に教師は無理がある」「今期ワースト決定」など辛口のリアクションも多い。
その一方で、「演出が良かった」「新人の岡田建史が魅力的」「ヒロインの婚約者の上司でバイセクシュアル役の吉田羊がいい」など肯定的な声もある。
「あれだけ番宣に頑張っていた主演の有村にとって、初回6%はショックでしょう」と、テレビコラムニストの亀井徳明氏がこう続ける。
「ですが、ドラマの出来自体は良かった。生徒役が新人の岡田建史で、婚約者役が町田啓太と、三角関係を形成する相手の知名度が低いのが、低視聴率の一番の要因でしょう。
19年前に松嶋菜々子が、生徒と駆け落ちする高校教師を演じた『魔女の条件』の大ヒットは、生徒役が当時17歳の滝沢秀明というのも大きかったですからね」
生徒役に”ジャニタレ”を起用していたら、もうちょっと数字を上乗せできたかもしれないというのだが、「それはむしろTBSの自信の表れでしょう」と、前出の亀井氏はこう言う。
「主演した朝ドラの続編『ひよっこ2』(NHK=19年3月)も決まった有村ですが、民放の連ドラでは数字が取れていません。その有村を主演にして、さらに主要キャストも実績のない俳優。テーマも、視聴者の反感を買う可能性が高い。
それをあえて、という姿勢が、キャストありきの他のドラマとの差別化になっています。吉田羊、夏川結衣、夏木マリなど”脇”の個性と演出で、どれだけ盛り上げていけるのか。もうしばらく見守りたいですね」
高視聴率の”ぎぼむす”の余韻を一気に消し去る”6%ショック”で船出した「中学聖日記」。初回のラストで「先生が好きだ!」と19歳の岡田が演じる中3からまっすぐに告白された有村”聖ちゃん”は、どう受け止めるのか?
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181015-00000004-nkgendai-ent
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