TBSの医療ドラマ「ブラックペアン」に登場する「治験コーディネーター」の描写が、実際の職業とあまりにも懸け離れているとして、5月2日に日本臨床薬理学会はTBSに対し現実と乖離(かいり)した描写を避けるよう求める意見文を公開しました。
「ブラックペアン」は4月22日から毎週日曜21時に放送中の、大学病院における天才外科医と医療問題との戦いを描いたドラマ。劇中では、治験コーディネーターの木下香織(演:加藤綾子)が主人公の外科医・渡海征司郎(演:二宮和也)に協力する姿が描かれます。
開発された薬が現場でも有用かつ安全かどうか確認するため、事前に人へ治療も兼ねて行う臨床試験を「治験」といいます。
治験コーディネーターとはその治験が適切に行われるよう、医師や製薬企業と被験者の間に立って調整する専門職。責任医師などの指示の下、治験までの準備や被験者への対応、検査データの整理、医師への報告などあらゆるサポートを行い、新薬導入を円滑にする上で重要な役割を果たします。
「ブラックペアン」の第1話・第2話では治験コーディネーターがスーツ姿で担当医師を高級飲食店で接待したり、治験を決めた被験者に同意書を取らずその場で負担軽減費として300万円を手渡しするシーンが登場しました。放送後Twitterではこれらの描写に対し、「現実と違いすぎる」「知られる機会がない職種でデタラメを描かれると大迷惑」と批判が相次ぎました。
日本臨床薬理学会は治験コーディネーターとほぼ同義である「臨床研究コーディネーター」(CRC)の認定制度を運営しており、放送を受けてTBSへの意見文を公式Facebookで公開。
「ブラックペアンにおいて登場する治験コーディネーターとは、まったく非なるものであります」「患者さんのために、医療の発展のために真摯に努力しているCRCの心を折り、侮辱するものであった」と描写を非難しました。
接待シーンについては「CRCは医療機関のスタッフとして患者様をサポートしており、スーツを着てかっこよくこなせる業務ではありません。
担当医師を高級レストランで接待するCRCも100%おりません」と否定。患者へ負担軽減費300万円を手渡す場面にも、一般的には一回あたり7000円~8000円であり、「高額の軽減費で治験への参加を誘導することは厳に戒められております」「別の費用を誤解されたのでは」と乖離を訴えています。
ドラマの公式サイトでは「演出上、登場人物の行動は、治験コーディネーターの本来の業務とは異なるものも含まれています」「演出上、治験をめぐり、多額のお金が動いています」と注意書きがありますが、学会は「これらのことは、ドラマの演出上という言葉で片付けられない」と説明。
「CRC達が、医師達に高額の接待を行い、人によっては高額の負担軽減費を支払っていると誤解されることはCRCを認定している学会として残念でなりません」「番組により患者さんがCRCという職種に不信感を持ち、治験を通じた新薬・医療機器開発へご協力を頂けなくなるとしたら、それは医療イノベーションを目指す日本にとって大きな損失につながります」とドラマによる誤解を不安視し、「CRCの使命、現状等を正しくご認識頂き、あまりにも現実と乖離した描写を避けて頂くよう希望する次第であります」と申し立てました。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180503-00000029-it_nlab-ent
みんなのコメント
視聴者を馬鹿にしているのか?
フィクションと現実ぐらい違いは理解しているよ!普通の視聴者は!
こんなアホ学会、世間の常識を理解していないアホ医者の世話にはなりたくないわ!
とも捉えられる…
フィクションだよフィクション
だから、治験者へというより、医師への対応がそんなものかなと思う。
「実際とはかけはなれた、架空の設定云々関係者の方々には
誤解を与えてしまい申し訳ございません」
と付けるか、枠を広げて実際のコーディネーターの仕事ぶりを
紹介するVを作って放映するか、TBS情報番組系で同様紹介
Vを放映するか、あたりだろう。
所詮、ジャニーズを引き立たせるためだけのドラマを、真剣に見ている人はそう多くないので、偏見とか侮辱がどうのこうのなど心配無用では。
あんな医者や治験コーディネーターがいるわけないじゃん。三流ドラマなんだから大丈夫。
原作にはカトパンさんは出てこないし竹内君もこんなヘタレではない。執刀部位が直腸なのに心臓に変わってる。心臓の方がドラマ映えすると脚本家の思惑が見え隠れする。まぁ、TVは深く考えて観てはいけないのです。
医師なら普通の人は大抵何らかのかたちでお世話になってるから荒唐無稽でも視聴者の脳内で
そんな訳ない作り話
って判断できるけど
よく知られていない職業だから誤解が刷り込まれるかも。
患者さんに寄り添って理解を得ることが大切な職業ならなおのこと安易な演出はよくなかったですね…
日本のテレビって…
誰が見たってフィクションと分かることと、勘違いする類のものがある。
公共の電波を使っているなら、もう少し慎重になってもらいたい。
すごい違和感
この子達の言い分を正当な抗議にするのなら
なんか 馬鹿すぎて 惨めだ
こんなのが臨床薬理とかしてるから ダメなんだろうなぁ
現職の治験コーディネーターはそら怒るわな、思いっきりブラックな設定だもんね。
派手にしないと視聴率取れないよ。
これはドラマの演出ですまさずに直すべきだと思う。
ドキュメントになってしまうのでは?
別に治験だけじゃないと思うけど、何だってそうじゃないの?
スゴいことしてんなービックリ!
って思った。脚色し過ぎやん。
身近な職業じゃないし、世間に知ってもらう良い機会なので、あんまり脚色し過ぎないで欲しいなぁ、と。
ピンコなら如何かな。