エンゼルスの大谷翔平(23)が代打出場するだけでメディアが大騒ぎするほど、全米でその衝撃の“二刀流”が話題となっているが、スポーツメディアの「ジ・アスレチック」は、カンザスシティに遠征中のマリナーズのイチロー(44)に、その大谷についてのインタビューを行い、「イチローが大リーグを熱狂させた17年後、彼は今、大谷翔平に畏敬の念を抱いている」という記事を報じた。

同記事は「イチローは大リーグに来た過去最高の日本人選手だが、過去最高でいられる時間は、そう長くないのかもしれない。大谷翔平は大リーグでデビューして2週間弱で大リーグを完全に変えてしまった」と、大谷が、イチローを超える選手になるのではないか、という期待感を伝えた。

そしてイチローの「試合前の準備や練習で大谷翔平が100マイル(約161キロ)を投げ、本塁打を打っていたら、人は、それを見て驚くはずだ。そして、それを試合の中で見れば、もう説明も理解もいらない。ただ座ってそれを見ているだけだ」という声を紹介した。

同メディアの記憶に刻まれている17年前にイチローが全米を大谷と同じように驚愕させた瞬間は、2001年4月11日、大リーグデビューして8試合目の試合だという。

それは偶然にも、大谷が2度先発して全米に衝撃を与えた同じくアスレチックス戦で、同チームは、左腕のマーク・ムルダーを先発に立て、スタメンから外れたイチローは、0-0で迎えた8回に代打出場、そこでヒットを放ち、チームの3得点につなげた。

だが、驚愕の瞬間は、そこではなかった。その裏、ライトの守備についたイチローはライト前ヒットで一塁から三塁へ進塁しようとした走者を好返球で刺した。『ザ・スロー(The Throw)』こそが、驚愕の瞬間だったと記した。

「北米の野球界は、当時イチローに夢中になった。それまではスカウトリポートにも(強肩を)言及するものがあったが、イチローの能力を疑う者もあった。

日本で7年連続で打撃タイトルを取り、守備でも多数のダイヤモンドグラブ賞を受賞していた。母国から渡ってきた先輩たちは(野茂英雄氏に代表されるように)大リーグで成功していたが、イチローは日本プロ野球から大リーグに挑戦した初めての野手だった。

これだけの成功をすることをほとんどの人は信じていなかっただろう」と、移籍初年度となる2001年にア・リーグMVPと新人王を同時受賞、以降、球宴に10度出場、ゴールドグラブ賞を最初の10シーズンで連続受賞し、大リーグで通算3000本安打を達成してきたイチローの足跡を書き綴った。

イチローでさえいからスタートとしたという点を大谷の現状と重ね合わせたのである。

「イチローが米国でのキャリアをスタートさせたとき、イチローは試合で40人から50人ものメディア攻勢にあった。そして、イチローと同様に日本では大谷に何が起きているのかということに興味が持たれている。

4月1日の大谷の最初の登板では、日本からのメディアだけでアスレチックスに240人のメディア申請があった」と、17年ぶりに大フィーバーが日米にまたがって起きている現象に言及。イチローの「日米両サイドから集まるメディアからの強い注目は、良い面と悪い面がある」という声を伝えた。

そしてイチローは、そのプレッシャーの中でスーパーデビューした大谷の存在感をこう表現したという。

「スター選手は、正しいときに輝きを見せる。彼が、今していることはスター選手とそうでない選手との違いでもある。注目が集まる中ですべてをやっているのだから。ただ信じられない」

またイチローと大谷は、プライベートでテキストメッセージや電話で連絡を取り合う仲であることを明らかにした上で、イチローの大谷評価をこう続けて記した。

「大谷のどっしりとした心構えが身体的、精神的、感情的な面で、切り抜ける上での助けになる。僕は、他の人々と同様に大谷がマウンド上、そして打席で素晴らしい結果を残していることにも衝撃を受けている」

投手経験のあるイチローは「大谷の二刀流が控えめであっても素晴らしいこと」とも語った。

ただイチロー自身は大リーグでの初登板後に「二度とやらない」と言い聞かせたという。

「大リーグで投げる、大リーグで打つということは、それぞれが共に良いパフォーマンスでなければ難しいこと。彼は両方を高いレベルでこなしている。両方でこれまで残している結果はただ信じられない」

記事は、最後にイチロー自身が、マリナーズへの移籍会見の中で最低でも50歳までプレーしたいと話したことや、子供の年齢ほど離れたチームメートとプレーすることになること、またマリナーズにすべてを捧げたいと話したことなどにも触れ、その中で、大谷に対しては「投手として対戦したい」とユーモアを交えてコメントしていたことも再録した。

「もし今シーズン後も(現役を)続ければ、投手イチローと打者大谷の対戦を見れる可能性も増えてくるだろう」と米メディアらしい表現で断言。

そして「もし対戦する場合は、ど真ん中に直球を3球続けて投球する」というイチローの冗談をわざわざ取り上げて、「三球三振?」という問いかけに、「いいえ。(大谷が)最低でも500フィート(約152メートル)飛ばすでしょう」と笑うイチローの声で記事は締めくくられているが、現実問題としては、投手大谷対打者イチローの対決に注目と期待が集まっている。


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みんなのコメント

 

名無しさん
本当はイチローが二刀流をやりたかった筈。
名無しさん
投手として対戦したら大谷が最低でも152M飛ばすのコメントにイチローの人格がよく出てるわ。
そら慕われまくるわな。
名無しさん
大谷くんは先輩イジリにも定評があると聞く。
トイレでイチローさんの最中をのぞき込んで
「ワオ!イチロー!レーザービーム!」ってイジって、
「先輩を敬え!」ってシバかれて欲しい。
名無しさん
張本爺さん、見てるかな。
名無しさん
現状ではタイトルとは無縁だが
高い水準で数年間結果を出し続けた時、
事実上、最高の野球選手を讃えない訳にはいかなくなるはず。
オオタニサンが輝き続ければ
近いうちにメジャーがオオタニサンに追い付くよ。
名無しさん
イチローのMLB初年度も規格外の活躍でしたよ
アメリカだけじゃなく日本国内の予想すらはるかに上回る成績だったんだから
たった一年で長打以外の取れるタイトルほとんど総なめしてたでしょ
大谷はまだまだこれから。そしてもっと凄い活躍を期待してる
青年団
イチローとはまた違う
イチローを超える
それは無理である
名無しさん
イチローでさえいからスタートとした
さえいって何?
名無しさん
イチローの発言で注意すべきなのはこの先大谷が成功するか否かについて全く言及していないことである。ただ、驚いたと言ったに過ぎない。王氏も張本氏もまだ判断できないとコメントしている。とてつもない才能を疑う者は世界に誰もいないと信じる。だが、成功を疑う者はここにいる。
名無しさん
個人的にイチローは好きではない。しかし、大谷君をイチローと比較しては、あまりにイチローが可愛そうです。イチローが築いてきたメジャーでの実績の前では、大谷君はまだまだですよ。おそらく、このままいくと大谷君は怪我して再起不能になるんじゃないですか?
長くメジャーでプレーしたいなら、どちらかに絞るべきです。
n_k
>イチロー自身は大リーグでの初登板後に「二度とやらない」と言い聞かせたという。
当たり前だ。打者が遊びでマウンドに立つなんて、イチローはベースボールを愚弄している。
名無しさん
イチローの方が、今まで信じられんことを成し遂げてきたけどね。
名無しさん
大谷選手には、レジェンドイチロー選手を一人のお手本として、特に彼の野球への取り組む姿勢や精神面を、よくよく噛みしめて精進して大成して欲しい!きっとその先には殿堂入りも見えてくるでしょう。
名無しさん
記事内のコメントが直訳すぎて読みづらい。
書いてる記者がプロならもう少し噛み砕いた記事にしてほしい。
名無しさん
イチローは人を馬鹿にした発言が多いからな 勝たせたい投手とそうでない投手がいるとか、野球は個人スポーツとか監督批判、オリックスの時のヒーローインタビューで、相撲が始まるから早く帰って下さい とか子供みたい、ファンもしらけるわ 大谷はいい奴だし二刀流応援してるし見るのが楽しみな選手、頑張って欲しい
名無しさん
大谷自身が記録にこだわってるわけじゃなく、ただ投手も打者も楽しみたいって純粋な気持ちで楽しんでるんだから、記録がどうこうだから片方に絞れとかそういう様々なところで出てる意見はやめてほしいよね。このニュース関係ないかもだけど。
名無しさん
投手か打者の記録を狙うつもりなら、最初からいずれかに絞ってるに決まってる。
彼は記録よりも100年後も人類の「記憶」に残る方を見ているに違い無い。
名無しさん
イチロー選手のいままでの積み上げてきたもの
全然違う!
一緒にしないであげて欲しい。
名無しさん
凡退した日に言ってもね…
名無しさん
いつも思うけど、本人が記録にこだわってなくない?大好きな野球を利したいわけだし。
名無しさん
大谷は確かに凄まじいが、イチローのプレーや記録が色褪せることはない。
名無しさん
日本人で尊敬出来る選手はほとんどいないって言い切るイチロー選手がここまで評価するってのは本当に化け物だな。笑


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名無しさん
イチローは今昔のような宇宙人ではない(ほんのわずかに足りない)。大谷が投手として宇宙人である時期はそう長くはないかもしれない。大谷が打者として宇宙人である時期もそう長くはないかもしれない。でも
名無しさん
大谷のスゴさもわかるが、大谷が物心つくかどうかの頃から第一線で活躍しているイチローが信じられません^^
名無しさん
ファーストインパクトは
野茂+イチロー並み
騒ぐ気持ちはわかる
春はやっぱり桜がきれい。
投手大谷対打者イチローはぜひとも実現してほしい。
名無しさん
大谷に関しては、記録を見たいわけじゃないよな。
二刀流という夢を見たい。
名無しさん
投手経験もあるから、もしかしたらイチローの理想像なのかもね。
あなたにも期待してるんでお忘れなく!!
名無しさん
バッターとして活躍すればするほどインコースへの厳しい球が来る。そうなれば必然的にデッドボールが増えるだろう。そうなった時に右腕にデットボールを貰うと今度はピッチャーとして投げられなくなる可能性がある。
まずインコースの避け方、捌き方を再度練習したほうがいいと思う。
ラサロム
イチローは「すごい」をずっと続けて「ものすごい」になったけど、大谷は「ものすごい」をずっと続けなければいけない展開になってきた。もしそれが出来たら、とんでもないことだ。
名無しさん
イチローがここまで手放しで賞賛する選手というだけでどれだけ凄いかが伝わってくる。
名無しさん
イチローが積み上げたものはとてつもなく大きい。まだまだまだ早い!
名無しさん
世代を超えた二人が今シーズン、現役のトップで、やってることがすごい。
名無しさん
やはり、記者がどうたらこうたら言うより、現役のメジャーリーガーの言葉のほうが現実味があるし、ユーモアもメジャー級だね。
名無しさん
あなたも十分信じられません
日本大好き
大谷はイチローより記憶に残る選手だ。
名無しさん
レジェンドがレジェンドの卵を語るのは
日本人として誇らしい。
名無しさん
スター選手は、正しいときに輝きを見せる。
なんかこれかっこいいな。
でもこの条件を満たすものがスターなんだろうな。
名無しさん
なんか関取に出世する前の貴花田のような体型だよな(笑)
貴乃花ではなく貴花田ね。
名無しさん
なんか心構えとか、本作って出版してほしい、けど大谷学問無頓着そうだから、単純な事しか書けなそうだけど、買っちゃいそう
SODANE
安倍「大谷褒めろ」
イチロー「承知」
怒り鬼太郎
伝説になる男が語る。興味深かった。笑
名無しさん
小久保が、記録を達成してしまってどうモチベーションを保つのかとイチローに聞いたら、小久保さんは記録のために野球をやっているんですかと聞き返された。大谷も二刀流が彼のアイデンティティであって、記録を理由に止めることは無いだろう。
薄翅蜉蝣
流石に現時点でイチロー選手と比較するのはイチロー選手に失礼だわ。
メジャー歴も全く違うし大谷選手はまだ数試合でしょうに。
それに二刀流でやる限りは投打ともにナンバーワンにはなれないし、ただ凄いというだけで記録にも残らない。
記録よりも記憶に残る選手ということになりますから記録にも残してるイチロー選手とは別。
名無しさん
大谷の出現でイチローの過去の栄光は決して色褪せることはないがイチロー自身がそろそろ潮時だと感じそうな気がする。
名無しさん
でもなんだかんだ言って大谷のやった事が「98年ぶり」とか「◯◯以来だ」って報じられることにメジャーの深みを感じる。「史上初」じゃないんだもの。イチローが最多安打打ったときに名前が出たシスラーにしたって複数回4割打ってる凄い人なのに中継で名前が出るまで知らなかった。首位打者取っていなかったりするんだよね、カッブがいたせいで。イチローや大谷の凄さがわかったとともにメジャーリーグのスケールのデカさも思い知らされてる感じ。
名無しさん
太谷対イチローなんて、想像しただけで身震いする。でもきっとあるんだろうね。
名無しさん
もうこの大谷の活躍見たらイチローは引退だろ
名無しさん
言葉足らずの文章でよくわからない。
fieldstar
デビューのシーズンで、もし10勝して、ホームランを10本打てば
それだけでMLBの歴史に、燦々と輝く歴史として残る!
名無しさん
イチローと大谷の対談が見たい
シーズンオフでいいから
名無しさん
現在の記録に残らないだけで、二刀流した選手の成績というのが、新しく残るから良いのです。
データの国、アメリカにはそれくらいの柔軟性があるはずですよ。
通りすがりの第三者
イチローは野手のスタンスから野球の極限を追及するアスリート。大谷は、野球を極限まで楽しもうとする野球小僧。大谷には、どうせ楽しむなら投手も野手も両方やっちゃおう的なおおらかさを感じる。で、結果も伴っているのだから、やっぱり凄いよね。
名無しさん
今の大谷と衰えた鈴木を比べちゃうとねぇ(笑
名無しさん
訳してるわけではないのに読みづらい。
名無しさん
イチロー大好きです

 


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